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本屋が一つ無くなった話

実家の姉から近所の本屋が閉店していたとLINEが来た。先月末までの営業だったらしく、デパートの中で店舗にシャッターが下ろされていたらしい。

冬休みに帰省したとき、あの本屋で本を買えばよかったとか、もっと通っておけばよかったとかしばらく考えてしまった。思っていたよりショックを受けていたらしい。

店主はこれからどうするのかな。もう会えないのかな。
姉に本屋のおじさんとおばさんが好きだった、と送ったらあの二人よかったよねと返ってきた。姉もそうやって覚えていたことが嬉しかった。

最近は紙の本を買う人も減ったからかなとか、ただでさえ田舎の寂れたデパートだもんな~といった事をしばらく語り合った。やっぱり思っていたより思い出が詰まっていたみたいだ。

最近は本屋に行くよりネットで本を買うことが増えてきた。住んでいる近くの本屋と違ってポイントも貯まるし、家にいても買えてしまう。
だけどやっぱり本棚にびっしり並んでいる本が好きだし、店員さんの勧める本がポップと一緒に見られるのが好きなのだ。
作者順に並んだ本を端から順にじっくり追いかけて、ピンとくる題名や気になっている作家の名前が目に入ると、おっ、となる。普段読まないジャンルの本だってちょっと読んでみようかなと思えるのだ。
やっぱり紙の本と本屋が好きだ。

明日でテストが全部終わる。そしたらバイト代を握りしめて本屋を巡るのだ。

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