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見落としがちな資産って…?

葬送や相続に関して
故人のことを1番知っているのは身近な人?

では故人の財産に関しては?

近年では夫婦間であっても
お互いの所有財産を把握していないことが多く

いざ相続となった時に
財産の把握から始まるケースも多いです

そうなると遺産の確定に時間がかかり
ただでさえ忙しく心労のかかるタイミングに
さらにやることが増える…という結果にも

エンディングノートを提案されるのは
そういう時のためでもありますが

亡くなる前に気になっていても
わからないことが多いと手が出せません…

当ブログはそんな方に向けて
まずは”本当の基礎”から書いていきます!



《財産の把握は遺産だけじゃない》

見落としがちな資産、と聞いて
遺産相続のことだけだと思ったら間違いです

死亡後の手続きで必要なことに
”公共料金の解約”という項目を入れました

公共料金と聞くと保険料や
光熱費が浮かんだりするかもしれませんが

これを”契約”というふうに置き換えてみましょう

故人が2台・3台とスマホを契約していたら?
家にウォーターサーバーの定期契約があったりは?
他所に駐車場を借りているなんてことは?
定期購読で雑誌が届いていたりしませんか?

身近なあの人この人のことを
どれだけ把握できているでしょうか?

死亡後すぐから相続協議前までにも
資産の確認は必要になってくるということが
おわかりいただけたでしょうか

契約の内容によっては自動更新で
一定額を自動で引き落とすなんてものがあったり
請求が確定してしまったら口座凍結しても
督促が来てしまったりもします

どうせいくつか発覚すると思っていても
まだ増えるかもまだ増えるかもでは
混乱を招くばかりです

生前に確認が取れることは取っておくと
終活に繋がりやすいのもポイントですね



《見落とされがちな資産の例》

ではここからは実際に見落とされがちな資産を
生前・死亡後問わずに挙げてみましょう

心当たりがなくても普段の会話で
聞いてみて確認できるかもしれません

①株や証券などの資産運用

信用金庫や証券会社、農協への投資など
資産運用に関して身近な人に周知するのは
人が分かれるケースです

子や孫のためにこっそりしていたタンス貯金
みたいなものは定番で発見されにくいですが

近年はネットバンキングや
証券運用、投資信託も多岐にわたります

預金通帳の履歴を手がかりに
資産が発覚することは珍しくありませんが
通帳記帳などで履歴がなければ
分からないままになってしまう可能性もあります

②先代の遺産分割による所有地

故人の親の代などで相続していたけれど
複数人での所有だったために
故人すらも自身の遺産だと思っていないケースです

山林や原野など遠方だったりもすると
直接手入れをというよりは
所有者である他の複数人が適当に処理した
ということになりかねません

登記上の名義が鍵になってくるので
不動産や土地に関しては登記簿を確認しましょう

また複数人による共有財産の不動産は
固定資産税の通知書がないことにより
所有している意識がなくなってしまうこともあります

③誰かに貸したもの、借りたもの

貸借と聞くと家や車が浮かぶかもしれませんが
着物や家電などもレンタルできる時代です

同居していない場合に注意しなければならないのは
そういった”所有物(=財産)”なのか”貸借物”なのかです

先に述べたウォーターサーバーもそうですが
契約や貸借は本人しか知らないもの

相続財産を見極めるときには
故人の財産全てを洗い直すわけですが
家1件からヘアピン1つまで対象になってしまいます

協議の場では小物はまとめられることも多いので
ヘアピン1つと言われてもピンと来ないかもしれません

ですが故人の家にあった手押し車を相続した後に
それが介護用品の期間レンタル品だったと
想像してみてください

知らなかったとはいえレンタル品は返却
自分の相続分は減るうえに延滞金が発生しているかも

それを防ぐために、やはり貸借物の確認は
必要になってくると言えるでしょう

介護用品のレンタルともなれば
家族間での共有はありそうなものですが
今回は”見落としがちな”例として挙げました



《まとめ》

いかがでしょうか

エンディングノートが推奨され始めたのも
こうした”他言しない財産”が増えているからでしょう

暗証番号や資産のことは
他言しないように言われるものですが
そのまま故人になってしまうと
遺された人達でトラブルになります

本人の状態によって今からエンディングノート
という訳にはいかないかもしれませんが
把握しておくだけでも違いそうですね

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