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ホンの小さな名脇役

”八重洲ブックセンター本店が3月で営業終了”

このニュース(の見出し)を見て
「えっ?!本屋の営業不振はそこまで?!」
と驚きましたが、

大型書店の先駆けとして知られる東京都中央区の八重洲ブックセンター本店が9日、来年3月で現店舗での営業を終了すると発表した。所在地一帯の再開発に伴うもので、2028年に完成予定の高層複合ビルへの出店を計画している。当面は周辺の仮店舗で営業を続ける方向で調整しているという。

Yahoo!ニュースより抜粋

ということで、ホッと一安心。
他地域のことではありますが、ここまでの大型書店は、人によってはディズニーランドやUSJに勝るとも劣らないくらいの、立派なエンターテイメントですからね。端から端まで制覇しようと思ったら、何日あっても足りないくらいです。

そんなわけで、わたしの愛する紀伊国屋書店が心配になった……ということでもないのですが、先日、時間があったので本屋に寄りました。

そしてまた積読予備軍が…(おおぅ)
だって、有川ひろ有川浩から改名してたんですね。知らなかったー)のエッセイを立ち読みしたらおもしろかったので。ついつい。

そのときに書店員さんが、しおりを余分にくれたんです。

本に挿まっている『しおり』って、地味だけど素晴らしい働きをしますよね。
わたしはヒモよりも、しおり派です(派閥?)。
しおりのね、サイズと言い、厚さと言い、手にしっくりと馴染む感じと言い、読書に最適じゃないですか。
挿んだページから、ちょっとだけ頭を覗かせる感じも可愛らしい。
あるのとないのでは、快適さが格段に違うと思ってるんですよね。

本を読んでいて、目と脳は文字に集中してるんだけど、手慰みにしおりをイジったり、一緒に文字をなぞってみたり。

子どもの頃は、しおりを集めるのが趣味でしたし、格好つけて良さげな『ブックマーク』などを購入したこともあります。
でも、結局しおりに戻ってきちゃうんですよね。

本を購入した際に挿まれていなかった場合は他のもので代用するのですが、DMのハガキだのレシートだの封筒だの輪ゴム(笑)だの……いろいろ試すけど、どうも違う。
やっぱり、しおりが最適なんです。
(カバーや帯は、挿みたくない派)

……と、ここまで書いて、なぜわたしは、しおりにこんなにシンパシー(共感)を感じているのかと考えていたのです。

そしたら、先日の誕生日絡みで思い出しました。
『誕生花の本』に書いてあった内容を。
※本によっても内容が違うので、この本では、ということで。

そこには、”大きな幸運を相手にプレゼントできる人です”と。
(思いっきり意訳済)
これを読んで、『わたしはサポートが向いているんだ』と解釈しました。
そう、自分が目立つよりも、支えたり応援したりする方が好きなんです。

まるで、しおりのようじゃないですか?
読書の邪魔にならないよう、そっとお手伝いをする様が。
なるほど、しおりの可憐にもけなげに働く(?)姿を、素晴らしいと思っていたわけです。

しおりの良さを改めて認識したところで、今年一年のわたしの目標が決まりました。

”しおりのような、誰かのお役に立てる人になる”

です。

いいねいいね。
本来の花言葉である『無関心』を棚に上げておいて、勝手な解釈で話を進めようと思います(笑)。





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