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開催まであと27日![リュウの恐竜展小話]その④

こんばんは!
古生物探究クリエイター(自称)のリュウです。
[リュウの恐竜展2]開催まであと27日!
今回の小話は、前回に引き続き昨年4月に開催した[リュウの恐竜展]のために描いた絵をいくつかセレクトし、その絵にまつわる話をしていこうと思います。
あんな裏話やこんな裏話、ぜひご期待ください。

先週も少し話しましたが、[リュウの恐竜展]では、恐竜の絵の他にもその恐竜・古生物にまつわるちょっとしたポップも作って掲載していました。
もちろん掲載したものしてないもの含めて考えなくてはいけないので、ネタ作りは毎度大苦戦していました。
今回は、そんなポップ関連の裏話中心でお届けしましょう。

では、本日最初の一枚は、デルタドロメウスです。

新旧デルタドロメウス。
デルタは三角州を意味する。

「どっちがデルタドロメウスだ?」とお思いになられる方もいるでしょうが、実はこれ、どっちも[デルタドロメウス]なんです。
この時のポップ内容は[復元]について。昔のデルタドロメウスは右のような復元図だったのですが、最近の研究で左の復元図のような姿だったんじゃね?ということが分かり、それを分かりやすく示すために、同じカラーリングで新旧二つの[デルタドロメウス]の復元図を描きました。

二枚目は、ヨーロッパサウルスです。

ヨーロッパサウルス。
エウロパサウルスと呼称されることが最近多いですが、
ちょっとそこは見逃してください…

ヨーロッパサウルスのポップは、[どうして体が小さいのか?]でした。ヨーロッパサウルスの大きさは、巨大で有名な竜脚類の中では小柄な、6mほどだったと言われています。こうなったのには理由があって、当時彼らの生息していた欧州圏は、広い大陸ではなく小さな島・諸島でした。限られたスペースの中では巨大であるほど生き辛く、同時に天敵もいなければ大きくなる必要はない…という訳で、小さくなるように進化したのだと考えられています。

三枚目は、ザナバザールです。

カーンの子供を襲うザナバザール。
夕闇のグラデーションにチャレンジしたものでもある。

ザナバザールのポップは、[恐竜の頭の良さ]についてでした。
正直、これが一番説明するのが難しかったやつでした。どういうことかと言うと、頭骨においては、[脳函(のうかん)]という、脳が収まっているスペースがあり、ここの大きさが大きいと、脳が大きいという証左になり、この脳の大きさが体の大きさに比例して大きければ頭がいい、と判断できる…らしいです。これの要約は本当にしんどかった…!

四枚目は、セケルノサウルスです。

セケルノサウルスとカルノタウルス。
これもアイウエオ図鑑リスペクトの構図だ。

セケルノサウルスのポップは、[食べられる存在の必要性]についてです。
いわゆる生態系ピラミッドにおいて、セケルノサウルスもといハドロサウルス科のような鳥脚類は、基本逃げることしかできない種でした。ですが、生態系を維持するうえで、彼らがいなければ植物が繁茂して地面を埋め尽くし、ピラミッド上層=個体数の少ない肉食動物はエサを失ってやがて滅びる。そういった意味で、彼らは非常に必要な存在なんだ、と書いた覚えがあります。この話は、理科・生物のトピックとしても基本的なものなので、もっと知らべて見ると生物の奥深さにダイブできるかも?

では本日のおしまい、五枚目はダコタラプトルです。

チャンプソサウルスを捕食するダコタラプトルの群れ。
例によって
このカラーリングもモンハンモチーフである。
これについてはドスジャギィをイメージして描いた。

ダコタラプトルのポップは、[群れをつくる意味]についてです。
弱い者たちは群れを組んで外敵から身を守ると同時に、外敵のサーチや幼体の庇護、時には少数の犠牲と共に種の存続を維持する。といった感じです。
これは肉食恐竜でも同じことが言えるのですが、肉食恐竜は大型種ほど群れをつくるのは稀です。例外としては、複数個体の老若男女の群れを組んでいたマプサウルスのような、群れをつくる大型種もいます。
ちなみに、マプサウルスは残念ながら描いていません。

というところで今日の小話はここまで。
次回も引き続き[リュウの恐竜展]で描いた恐竜の絵について語っていこうと思います。
それでは皆さん、良い探究ライフを!

[リュウの恐竜展2 〜みんなで遊ぼう![古生物サバイバル!]超試遊祭]
開催日程:2024年3月24日 12:00~19:00
開催場所:東京都文京区本郷4-1-7 近江屋第二ビル6階 探究学習塾エイスクール本郷校

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