見出し画像

おやすみ前のアウトプット2023/4/8(お式)

子供が寝た後に宅配ボックスに届いた荷物を取りに行く。うるさくなるといけないので外で開封作業をしようと思いダンボールカッターをスウェットのポケットに入れたまま行ったら、戻ってくるときに部屋の鍵を探そうとして手を突っ込み、親指をザックリやってしまった(よりによって、刃の部分が上になるように仕舞っていた)。血がめちゃくちゃ出てきたし、何より痛い。バンソウコウを応急処置的にぐるぐる巻いているので、フリック入力はしづらいし何より右指の指紋認証が使えなくて不便だ。

今日は年度最初の週末なので、幼稚園や保育園の行事が多かったのだろう。そういう感じの人たちをたくさん見かけたし、うちの子が通っている保育園でも説明会があった。

入園式というと、幼稚園なら親子ともにちゃんとした格好で、というイメージがあるが、少なくともうちのところは全く仰々しいことはせず(そもそも「入園式」ではない)、全ての組の親が集められて、ゆるくも事務的な感じで職員の方々の自己紹介と保育方針や家庭への依頼事項の説明がなされる。毎年そんな感じだ。大半の園児は1歳、ないしうちの子のように0歳で入園するので、そんなセレモニーなんて出来るわけがないのだが、幼稚園ならちょうど今年度から入園になる年齢の娘を見ていても、いや、まだお式(しき)は大変なんじゃないか、と思う。

綺麗なおべべを着せて成長の節目を祝いたい、記録に残したいというのは親のエゴであって、物心つく前の子供からすればそんなもん知ったことではない。七五三も特に三はそういう側面が強い。まあ、うちの子はもう割とはっきりとエゴが出てきているので、レンタル着物は好きなものを選ばせるつもりだが。

「物心つく前の」と書いたが、その辺の温度差は子供が成長したとて変わるまい。このことを考えるとき、リチャード・リンクレイター監督の”Boyhood”という映画にあった、以下のような場面を思い出す。


アメリカの家庭に生まれ育った主人公の少年が、18歳になって大学進学のため単身引っ越すことになる。実家にある私物を下宿に持っていく/いかないで仕分けているうち、母親が写真を一枚手にして「これも持っていったら?」と話しかける。

少年は思春期に入っていらいカメラが趣味で、母親が持ってきた写真は、彼が初めて自分で撮った写真だった。彼は「そんな下手くそなのいらない、恥ずかしいから捨てといて」と言い、母親はあらそう、と応じる。

作業を進める少年が様子のおかしさを感じ取って振り返ると、母親が声を殺しつつ激しく泣いている。少年はそれをキョトンとした顔で見つめる。そして以下のようなやりとりが始まる。

imdbより。セリフ中に出てくるSamanthaは主人公(Mason)の姉

この記事が参加している募集