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森田実の思想と行動を探る

千葉義夫先生 
東日本国際大学付属昌平中学高校校長
2023.7.14

本来であれば森田実さんご本人からお話が聞けたはずだったが、惜しくもお亡くなりになってしまった。そのため、今回故人と親しかった千葉先生からお話を聞けた。

抜粋ではあるがメモした事柄を書いていく。

故人には人を魅了するいくつかの要素があった。
海外留学中の千葉さんのお嬢さんに芋けんぴを山ほど送ったこと。
マルクス、エンゲルスは、たまたま家に本があったから、中学生の頃から読んでいたこと。
プロレタリアのリーダーがプロレタリアではなく、学士会館で、宮本顕治にビフテキをご馳走になっていたこと。
砂川闘争では、学生たちに赤とんぼを歌わせ、同じくらいの年齢の警官たちの心を和らげたこと。
自民党の若手議員に、マルキシズムを話して訊かせたこと。
吉田茂以降、全ての首相に会ったことが自慢だったこと。
政治家とよく食事をした。
鳩山由紀夫とは特に親しかった。
幅広く付き合いがあった。
政党は関係なかった。
国政よりは、地方の政治家への支援をしたがった。
東大は、ずっと大学と言い、そこで留年をして、弟さんと同学年で卒業した。
学生運動に明け暮れ、就職先もなかったが、日本評論社の経済セミナーで採用された。
安倍晋三個人としては可愛がっていたが、その政治は酷評した。
相談に来る政治家は多かった。
一時期は年間三億を超すテレビ出演料が、苦労の元となった。
税金のため仕事をするようになった。
森田実で飯を食う人たちが出て来て苦労した。
西暦と和暦を正確に覚えていた。
抜群の記憶力と共に、大の人たらしだった。
会う前日に調べては、記憶していたとの奥様からの言葉。
本来の大学とはこのような大学を言う。
ライフワークは平和の実現。
共産党とは相容れなかった。
政治家の質とは、選挙民の質である
二世三世議員本人の前では励ますが、世襲には反対していた。
講演会の駐車場で、交通整理をしている人へのお礼が普通にできる人。
和服は奥様の着付けだった。
その着付けができなくなって、スーツに。
関西テレビには出ていた。
郵政民営化批判。
悪性リンパ腫だった。
清貧の人。

己に克ち礼に復り仁を為す

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