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”他人の飼育環境" を知ることで得られるもの

"ヘビの飼育" という趣味は究極的には "たった一人で完結" することもできなくはないものです。
自分で生体や餌を捕まえてきて、自分でケージをこしらえ、自分だけで毎日の管理を行う。
実際問題としてはさまざまなハードルがあるものの、こうしたことも全くできないわけではないでしょう。

しかし、こうした ”独りだけの世界” に閉じこもった飼育ではさまざまな問題が生じることもあります。
自分の飼育管理が果たして正しいのか、ヘビに適した環境を用意することができているのか。ときにはそれを確認する作業が必要な場合もあります。

あるいは、どんな環境だとヘビがどういう反応を示すか。長期的にはどういう生育、成長をするかということを知る意味でも、他の人の飼育環境を見せてもらうことは有効です。

たとえそれが ”明らかにまずい飼育管理” であったとしても、そこから得るものは、決して少なくありません。
こういう管理をするとヘビはこのようになるのかなど、自分がよいと思ったものとは違う飼育管理でどのような結果になるのかを知ることは大いに参考になります。

他人の飼育環境を見ることで ”やはり自分の飼育管理はまちがっていなかった” と思うかもしれませんし、”この飼育管理の方が良さそうだな” と思えばそれを採用することもよいでしょう。

何よりも一番大切なことは、常に新しい情報、より良い飼育管理についての情報を模索することです。
以前にも記しましたが、この趣味には ”これが(これだけが)絶対に正しい” という答えはありません。

今現在、健全・健康に生きていたとしてもヘビが年齢を重ねれば求められる飼育管理の方法は変わるのが当然です。
生涯にわたって同じケージ、同じ餌(とその量や給餌間隔)、同じ温湿度(体力が落ちる出産・産卵後など、普段より設定温度を高めとしてあげる必要がある時期もあります)で飼育管理することはできません。

それらを踏まえた上で、”今” ヘビに必要な飼育管理はどんなものか。それを考えることが飼育管理者に求められます。

他人の飼育環境を観察することは、(良くも悪くも)今の自分にない飼育管理の選択肢を考えるという意味で非常に有効であると言えるでしょう。

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