見出し画像

"飼いやすいヘビ" と "飼いにくい" ヘビ

しばしばご相談・ご質問を受けることとして "初めてでも飼いやすいヘビはなんですか?"  というものがあります。


これに対する答えは単純明快で ”申し訳ありませんが、飼いやすいヘビというものはいません” というものです。 


"飼いやすい"  をどんな基準で考えたとしても、答えは ”いません” にならざるを得ないのです。
たとえば気性が穏やかなヘビが飼いやすいかというと必ずしもそんなことはありませんし、餌をよく食べるヘビでもそれなりに心配な要素はあります。

初めて飼うヘビなればこそ、"飼いやすい" という判断基準ではなく、”どうしてもこのヘビを飼いたいのだ” という想いから選んでいただきたく思います。
なぜなら、そうではないと飼育のモチベーションを保つのがむつかしいと思うからです。

飼育される前からあまり夢の無い話しをしたくはありませんが笑、ある人はヘビの飼育について "飽きとの戦い" と表現しました。これはある意味で非常に的を得たものだと感じました。
ヘビの飼育の中では、劇的なことはあまり起こりませんし、起こるとすればそれは喜ばしいことよりも憂うべきことの方が少なくありません。


 ”どうしても欲しかったから” という想いがないと、飽きた際に手放してしまったり、何かのトラブルが起きた時に管理を放棄してしまったりということにつながりかねません。
お店の人に "これは初めての人には難しい種ですよ" と言われたっていいじゃないですか。そのヘビについてとことん調べ上げて、どのような飼育管理が適しているのかを考えれてみればいいのではないかと思います。  


初めてヘビを飼育するにあたり、一番最初に大切なこと、そして最も大切なことは ”どうしてもこのヘビを飼いたい“ と強く想える種を見つけることにほかなりません。

   


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?