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【コラム】"何が起きているかわからない"ときは

飼育年数がある程度長くなると、"どうしてこういう健康異常が起きているのか全くわからない" というようなことは比較的少なくなります。
それでも飼育経験のない種や、初めて購入する店からの生体などでは、経験則によって解決できないトラブルが発生することもないわけではありません。

こうした際、往々にして重篤な事態へと発展してしまう原因となるのが "何もしない"、 あるいは "かえって事態が悪くなることをしてしまう" というものです。

いずれの場合も、下手にそれなりの飼育経験があることで "自分はわかっている" という誤った自信を持ってしまうことが原因である場合が少なくありません。
飼育経験が浅ければ "わからないから人に頼ろう" という気持ちを持てるのですが、そうではないことで飼育個体に不幸をもたらすという結果をこれまでに度々見てきました。

中には "これはもう助からない" と自己判断して、冷凍庫に入れて飼育個体を殺してしまうという人もいました。こんな人は "飼育" という形でなくても動物と関わる資格はないと思いますが、こうした極端な形ではなくても、"経験" がかえって災いを呼ぶこともあります。

もし少しでも "これはちょっと自分では判断できない。わからないな" と感じたら、躊躇せずに一刻も早く信頼のおける獣医のいる動物病院で診察を受けることが何より大切です。
その結果、"大した症状ではなかった" と診断されればそれでよし、あるいは "早く来てくれてよかった" となることもあるかも知れません。

問題が起きた時に、飼育している動物を救えるのは飼育管理者しかおりません。しかし、決して自分勝手な判断で動く(あるいは動かない)のではなく、わからない時にはわかる人に頼るということこそが、健康トラブルが起きた時に大切な飼育動物を救う唯一の手段だ、ということは常に頭に入れておきたいところです。

*ヘビ(爬虫類)を見てもらえる、信頼のおける動物病院のご紹介が必要でしたら、どうぞお気兼ねなくお尋ねください。


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