英語の履歴書(CV)の書き方<テンプレートあり>
CVは自分と応募先のコネクションを作る第一歩
英語の履歴書はCVやResumeと呼ばれます。CVはラテン語で“course of life”を、Resumeはフランス語で"summary"を意味します。
CVは主にイギリス英語圏およびヨーロッパ諸国で、Resumeは主にアメリカ英語圏で用いられます。
また、世界的に、CVは詳細な学歴・研究歴・職歴のリスト、Resumeは就職活動のための簡潔な(1ページほどの)まとめと考えるのが一般的です。アカデミックな場面ではCVを求められることが多いため、ここでは主に学部生に向けて、CVの書き方を取り扱います。
※ ページ下部にwordのテンプレートがあります。
CVとは
CVはラテン語Curriculum Vitaeの頭文字をとったものです。Curriculum Vitaeではなく、CV(シーヴィー、シーヴィ)と呼ぶのが一般的です。
CVの形式(フォーマット)
応募先から特に指定のある場合を除き、フォーマットは自由です。どのようなCVを出すかで、皆さんのスキルやセンスが相手に伝わることもあるでしょう。ただし、フォーマットが自由でも、書き方にはお作法があります。お作法を守りながらも、自分の魅力を十分に伝えられるよう、工夫して作成しましょう。
こちらのサンプルCVは、薬学部の5回生が書いたと仮定したものです。これから、1つずつ書き方を説明します。
1. まずは基本情報!
Header and contact information(氏名・住所・メールアドレス等の連絡先)
通例一番上に書きます。名字全て大文字で書くことが多いです。
メールアドレスは特に強いこだわりがある場合を除き、趣味のアドレスではなく、学内アドレスを使いましょう。プロフェッショナルに見えます。
Objective/Personal Statement(志望理由)
CVを書いているのは何かに応募しているからですね。一番上に、志望理由を書くのが一般的です。サンプルを載せていますが、人の書いたものをコピーせずに、自分の心からの志望動機を考えましょう。
Education(学歴)
*年月の書き方は他にも、"April 2011" や "2011-04" などがあります。CV全体で統一しましょう
*学歴やその他の項目は新しいものから書くのが一般的です。
2. 大学での活躍を書こう!
ここからの応用情報は、学生の時にどのような経験をしたかをアピールする場所です。次に上げる項目全てを書く必要はありませんが、自分の経験やスキルが以下に志望する職やプログラムに合っているか、自分が相応しいかを表現しましょう。
Educational Experience(特別な教育プログラムへの参加)
留学プログラムへの参加等、教育上の特別な経験を書きます。概要を簡潔に箇条書きで添えます。箇条書きは動詞から始めます。(経験やスキルを表現する動詞のリスト)
薬学部の学生は実務実習についても書いておきましょう。
・留学プログラムの例
・実務実習の例
Educational Work Experience(ES, TAなどの経験)
大学でのES(SA)やTAの経験は大変重要ですので書きましょう。
Research Interest(研究の関心領域)
自分の行っている研究(卒業研究の内容、ゼミでの研究テーマ)を書きましょう。研究室に所属している場合は研究室名前も書きましょう。正式名称を確認しましょう。
3. アピールポイントを書こう!
【アピール1 研究活動】
論文の出版や学会発表がある人は、書きましょう。
Publications(ジャーナルに掲載された論文)
Conferences Presentations(学会発表)
Awards and Scholarship(受賞歴)
Accomplishments(特筆すべき功績)
【アピール2 学外活動】
アピールになると思えるものがあれば書きましょう。学歴や職歴は全て記しますが、特別な活動については経験を全て羅列するのではなく、自分と志望先を結びつけることを考え、何を書くかを考えましょう。
Internship Experience(インターンシップ)
Volunteer Experience(ボランティア活動)
Other Work Experience(職務経験)
【アピール3 スキル】
特筆すべきスキルがあれば書きましょう。
Skills
ラボでの実験の技術、特別な機器・プログラム・ソフトウェアを使える技術、何か特別なものを作成できる技術、特別な分析技術など。
Languages
アピールできる場合のみ書きます。第二言語がビジネスレベル以上であったり、三ヶ国語以上使える場合は書くと良いでしょう。一方で、英検2級はアピールするには弱いと思われます。Skillsの中にまとめても良いです。
【言語のレベルの表記】
・Native (母語)
・Fluent(流暢)
・Business(ビジネスで使える)
・Conversational(日常会話ができる)
・Basic(基礎)
4. その他
Websites & Social Links
書く価値のある個人ウェブサイトやしっかりと作られたLinkedInアカウント等を書く場合もあります。CVを読んでより興味を持った人が、あなたのことを更に良く知るためのリンクです。
References(参照先)
あなたがどんな人かを確認できる人です。CVに書いた活躍を良く知っていて、あなたのことを推薦してくれる人を書きます。就職活動の場合は前職の上司を書きますが、学生の場合は研究室の先生が一般的です。書く前に事前に先生に相談しましょう。
Available on request.(必要でしたら、参照先を提出できます)とだけ記す場合もありますが、通例Referenceを書く必要がある場合は応募要項にそのように指示があります。
CVは自分の未来と応募先の未来をつなぐ第一歩
このnoteに紹介したのは、書き方の一例です。CVは自分の未来と応募先の未来のコネクションを作る第一歩です。そのために、応募先のことをよく調べ、何を書けばよいかを練ってください。
テンプレート
テンプレートを公開しますので、下記のリンクからダウンロードしてご利用ください。
https://drive.google.com/file/d/1Rvgwp82pNZhH5W-653UIFR9x1tCpuHrK/view
CVとResumeについての参考文献
・ 英文履歴書の書き方(立命館大学 キャリアセンター)
・ Resume vs. Curriculum Vitae: What's the Difference? (UC Davis Internship and Career Center) *英語
※こちらの記事に関して、何かお気づきのことがありましたら是非お知らせください。