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【てくてく東海道】亀山宿―関宿編(2022年11月)

日本橋から週末を使ってコツコツ仲間と共に東海道を歩く旅。
この先に控える鈴鹿峠を見据えつつ、
帰りの交通機関を考えてどこまで進むか思案した結果、今回は関宿までにすることとしました。


前日のゴール亀山宿からスタート。
今回訪れる関宿は宿場町らしい町並みが見られると聞いていたので、楽しみにしていた場所のひとつ。
どんなところかな。

なぜかドラえもんがお出迎え

亀山駅から少しなだらかな坂を上がって東海道へ戻る。
街道の両側には、昔ながらの家がいくつか残されていて、家の入口には、当時の屋号などが書かれた木の表札がかけられている。今は面影が少なくなっても、当時はここが宿場町だったことを思い起こさせてくれる。
東海道の宿場町でいくつか見かけた風景だなぁ。

家の玄関先に木の表札がかかっている

京口門跡で、宿の西の端に到着した。
宿場の端は「見付」と呼ばれることが多いが、ここは亀山城の城下町でもあり、城門のひとつとして置かれていたようだ。
歌川広重の風景画にも描かれた場所なんだね。

京口門跡を通過してもしばらく静かな街並みはつづく。

先を急ぐ旅人
旧佐野家住宅
ところどころ昔の造りのお宅が残っている
なになに?
三重に来ていると感じるね
伊勢うどん!
残念ながらまだ開店前
笑う門には福来る


焼肉屋さんの軒下に「明治天皇御召替所跡」の看板を見かける。道中、何度となく見かけた「明治天皇御休憩所跡」。ちょっといつもと違う看板に見入ると、「御茶料として3円を下された」とあったので、「今だといくらだ?」と仲間と盛り上がる

焼肉屋さんか…と思って近くまで行くと
3円は太っ腹なのか?
談義は盛り上がる


野村一里塚を過ぎると少しお茶畑が見えた。

野村一里塚
立派な木でした
伊勢茶かな?

住宅街を抜けるなだらかな道を歩いて行くと、左手に常夜灯が両脇にまっすぐ並ぶ神社の参道が見えてきた。

「なんか気になる!」と立ち寄ることにした。

「布氣皇舘太神社」

天照大御神、豊受大神、伊吹戸主神が主神として祀られている神社とのことだったため、みんなで国の礎にかかる神様にご挨拶をした。

布氣皇舘太神社
なぜだか気になる神社だな
なるほど。国の神々がいらっしゃるのですね。
神社側から見るとこんな感じ

坂を下って行ったところで、地域の方が休憩所を設けていらしたので、お祭りがあるのかなと思い尋ねてみた。この日は、休憩所を出しておられたお家のご親戚が6名のチームで東海道を飛脚でつないでおられ、もうすぐ通過するということだった。なんと、向こうも6名。私たちも6名。これはぜひ見たい!と思ったが、先を急がねばならなかったため、途中で出会えることを期待しながら進むことにした。

結局出会えなかった…。残念。

住宅街を抜けるとまっすぐに続く道。大岡寺綴。
当時は松並木だったところが、今は桜並木に変わっていた。鈴鹿山脈からの冷たい風が吹き込む場所で旅人を悩ませるポイントだった

大岡寺綴の表示

陸橋の下に何やら絵が描かれている…。
おぉ!広重先生の絵がこんなところに。
道の両側にこの近辺の宿場町が大きく描かれていた。
旅人心をくすぐるねー。

あれはなんだ??
昨日行ったね
ここも行ったねー
これから向かうところだな
籠屋?
上は名阪かな?
伊勢国が描かれています
先へ行くよ
横は鈴鹿川

川沿いのまっすぐに続く道を抜けて、線路を渡り、国道沿いを歩くと「関宿」の大きな看板が見えてきた。
車でやってくる観光客にもわかるように看板があるのかな?

このサインは旅人が道に迷わないため大事です
関宿に来たよ!
関富士があるんだね
マンホールも地域で色々あったな
入り口はまだ普通の住宅街っぽい

関宿に入ると木造の家や昭和の頃に見かけた看板などがちらほらあり
少しタイムスリップしたような感じがした。
ポストが「書状受箱」と書かれているところなどツボに感じるポイントが。

東の追分
関宿の東の入り口
この鳥居から先は伊勢へ向かう街道
受ける方
集める方??

そろそろお腹が空いたと、「山石」さんで、「名物わらじかつ」をいただいた。
器からはみ出る大きさに脱帽。
少し優しい目の味噌風味のソースがかかっていて名古屋圏だなぁと感じたよ。

山石さんです
お願いしてカットしていただきました。
それでもはみ出てる

このお店で見つけた自転車で街道をめぐる雑誌に心がきゅんきゅん。
雑誌のページをめくり、これまでたどってきた場所を思い出しながら、わらじかつがやってくるまでの時間を過ごした。

食後は、一旦関宿の端「西の追分」まで行ってみて本日のゴール。

本陣跡
高札場
お触れ書きが並んでいたところ
とりあえず本陣跡はおさえておこう
西の追分
関宿の西の端へ到着
今日のノルマは達成!

関宿の中をぶらぶら散策。
カフェが数件。和菓子屋さん、紅茶屋さん、お茶屋さん、ちょこちょこご褒美お土産を買いながら街歩きを楽しんだ。

おみやげに買ったよ

わらじかつで満腹だったけどぜんざい屋さんにも立ち寄ってみたよ。
ぜんざいはもう入らないから…とコーヒーを頼んだら、ミニぜんざい(あんこ)がもれなくついてきた。このあんこがまた優しいお味でコーヒーと一緒に食べるのとほっこりできる。満腹と言いながら、ぺろりと食べてしまった。

ふらっと立ち寄った百六里庭の眺関亭の2階から宿場を眺めることができた。こんな風に上から眺めることができると楽しいね。



今回は、ちょっと観光多めの街道歩き。

次回はいよいよ、鈴鹿峠に挑みます。

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■今日のルート
亀山宿-(5.9㎞/一里半)-関宿

スタート:JR関西本線 亀山駅
ゴール:JR関西本線 関駅

■今回の休憩ポイント
お食事処山石
わらじかつと味噌焼うどんがお店の看板メニュー。
関宿の古民家を使っておられるので内装もレトロな雰囲気でした。

小万茶屋
関地蔵院の前にあるおぜんざい屋さん。
ぜんざいのあずきは優しい甘さでした。
おぜんざいはお抹茶とのセットで付け合わせのお漬物もしっかり。

亀山宿を抜けたところで、デイリーヤマザキに立ち寄ろうとしたのですが
お休みだったのかお店が開いていなくて、そのまま関宿まで。
道中、静かな住宅街が続く道のりのためこの区間の
道沿いにはコンビニなどは見当たりませんでした。
この先の坂下宿から鈴鹿峠までもなさそうなので、
関駅そばの道の駅等で必要なものは準備した方がよさそうです。


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