親友


親友が遠くに行ってしまう。

なんだろう。虚無感?
悲しいというより
ぽっかりと穴が空く感じ。


彼女とは大学で出会った、6年前ってところかな。
そんなに頻繁に会うわけでもなく、半年に一回とか。
でも、なんだろう。
会いたいって言えば会える距離に彼女がいて
この都会で一緒に夢に向かって頑張っていることが
無意識に私の心の支えになっていたんだと思う。

彼女は実家に帰る。
いつかはまた都内に戻りたいと言っているけれど
人生どうなるかわからない。
彼女の人生だしね。

ただ、とてつもなく寂しいんだよ。
こんな気持ち初めてなんです。

例えば私の場合
もしこれが、遠くに行ってしまうのが
友達じゃなく、家族や恋人なら
その関係性の名前が保障してくれる重み?によって、
きっとお互いが望めばすぐに会える!という気持ちになって、どこか安心できる気がするんだ。
笑顔で送り出せる気がする。

でも友達って、なんだか脆い気がする。
あれだけ仲の良かった中学の友達が高校生になってよそよそしくなってたり、大人になるにつれ、人生のライフステージが変わることで連絡が減ってしまったり。
私の知っている「友達」はなんだか脆いんだ。

今回遠くに行ってしまう友達は
なんだか脆くても強かった。
蜘蛛の糸みたいな。
すごくすごく細いのに、かなりの強度を持つ
そんな関係性で。
だから、会う頻度に関わらず関係は変わらずにいられたんだと思う。

この蜘蛛の糸の関係は
遠くに行っても変わらないかな?

わからない。

わからないけど、、、

そうね。なるようにしかならないね。

期待は、あまりしないでいたいけど

どこか心の底では期待がキラキラ潜んでいるのを感じる。

「またいつか、必ず」か。

寂しくとも愛おしい関係。

あなたの幸せを願って。

いってらっしゃい。

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