大江カルシー

ボカロP

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タイムカプセルを抱えて

久々に弾くか、と引っ張り出した楽譜には7~8年前の書き込みが残っていた。当時の先生が書いたものだろう。ただ一言、「あわてすぎ」と。 情動で弾いていたあの頃を想う。どこか焦って生きる今を見る。 数年経っても私は変わらず「あわてすぎ」だった。 性格と変化と性格 変わらなくて良い物ばかり変わってしまうし、どうしようもない性格ばかりが変わらず残る。 あの頃の情動はいつか失ってしまったし、近くに居た人はどこか遠くへ行ってしまった。年号が変わってクリスマス前の祝日は無くなった。 一

    • 奏者は語り部

      ピアニストは語り部である。 そんなことを思っている。 語り部 いきなり個人的な話から入りますが、私はピアノが好きです。 どちらかというと古典的なクラシック曲※が好みで、それは曲によっては300年以上前に作られたもの。300年前の曲が今も好まれている、これってすごいことだと思いませんか。今日はそういう話から。 現在の日本は世界で最も平均寿命が高く2022年の日本女性だと87歳だそうです。すごい。翻ってベートーヴェンは56歳、モーツァルトは35歳で亡くなっている、そういう時

      • 人生の賞味期限

        $${\textit{「人生の賞味期限のことを考えてたんだ。」}}$$ ヨルシカ 、n-bunaさんによる日記帳と、そしてノーチラスのMVで言及される一節。そして私の友人がいたく気に入ったのかよく口にするフレーズ。 最近この言葉がよく脳裏にちらつく。 私の人生はいつまで有効か?いつまで味がするか? あとどのくらい私はこれを美味しく使えるだろうか。 ここで言う「私」とは創作する者としての自分か、それとも別の何かか? 感情の整理 どうも私は感情の整理に時間がかかるタイプら

        • 犬と和解せよ

          猫が好きという話を書こうとしたら犬の話になりました。 見出し画像は犬っぽいしろくまです。写真ありませんでした。 私の戦争 ことの始まりは小学生高学年くらいの通学路でした。 そんな前置くことでもないので端的に言うと毛がないタイプの犬(多分ドーベルマン)に追いかけられたことがあってトラウマになっています。 これ私は悪くないんですよね(⇐ 悪役のセリフっぽい)繋がれている犬に友人がちょっかいかけたら繋がりが解除されて追いかけられました。本能的に走ってしまった私を、同じく本能的に

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