なぜ本田圭佑はミランの"トップ下"を担えないのか。
成績不振に陥るミラン指揮官フィリッポ・インザーギ監督が4-3-1-2を採用して3試合。背番号10番である本田圭佑が"トップ下"でスタメンを勝ち取った試合は未だない。本田にはミランのトップ下は務まらないのか? その秘密に迫る。
― インザーギの"トップ下"に必要な能力とは
初めにフィリッポ・インザーギ監督がチーム作りをする上で一番のキーポイントとなるのは、「どのようにしてチーム得点王ジェレミー・メネスの能力をフルに発揮させるか」である。メネスは個のポテンシャルだけならワールドクラスの選手だが、本能のおもむくままにプレーする傾向がある。インザーギ監督も、「どんなに口を酸っぱく指示しても、まったく言うことを聞かない」と匙を投げていた。
指示を無視する選手であっても、そのチームへの貢献度の高さは、どうやっても無視することはできない。単独で局面を打開できるタレントがメネスくらいしかいないミランにあっては、インザーギ監督も多少のことには目をつぶらざるを得ず、メネスの個のチカラに賭ける以外に選択肢がないのが現状だ。
そうなるとミランの"トップ下"に最も必要となる能力は…
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