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2024年入学 ロー入試体験記 [慶應ロー/独学/半年合格]

初めましての方はどうも、calcと申します。

今回はタイトルの通りロー入試体験記です。私自身、先輩方の体験記がかなり参考になったので振り返りを兼ねて書いてみようと思いました。

・私立ロー入試をメインに考えている
・勉強開始時期が遅く入試まで十分な時間がない
・ロー入試のための予備校利用が難しい

私はこの手のブログにありがちないわゆる(優秀な)予備試験受験生ではありませんが、特にこのような方にとっては参考になるかなと思います。


受験校と結果


中央→合格 (全額免除)
早稲田→感染症考慮で未受験
慶應→合格

全て既修者コース一般選抜で受験しました。国立はTOEICがないので受けてません。

再現答案はコチラ↓

慶應ロー2024年度 再現答案 [既修一般合格]|calc (note.com)

中央ロー2024年度 再現答案 [既修一般全免合格]|calc (note.com)



書類点とステメンの話


出身: 慶應義塾大学法学部
GPA: 3点くらい
書類: 推薦状 (慶應と早稲田に提出)

慶應のステメンは出願の1ヵ月前から内容をザックリ考えておいて、出願期間になってから3日かけて書きました。中央と早稲田は被る部分もあったので1,2日で書けました。

先輩方のステメンを見る機会がありましたが、無意識のうちにバイアスがかかると思ったので見ませんでした。文章や構成に少し悩むかもしれませんが、その方が自分の書きたいことは書けると思います。苦手な人は参考にしても全然良いと思いますが、課題文が年によって変わっていることがあるので注意が必要です。

3校ともパソコンで打ち込んで提出しました。(早稲田は余白を合わせて専用の紙に印刷しました。) 慶應の任意記載欄は使ってません。



使用教材と勉強方法の話


大学4年生になる直前の2月頃にネットやゼミの先輩を通じてロー入試の学校情報・難易度・教材等の情報を集め、3月頃から勉強を始めました。(大学生3年生の時にちょっとしたきっかけで弁護士いいなって思うまでは色々と迷走していた…。) 当時の学習レベルとしては法学部の期末試験をなんとか暗記で突破できるくらいで、論証・ナンバリング・答案の型等は何も知らず判例の焼き増し作文を書いていました。(「ロー入試は簡単(大嘘)」という触れ込みだけ認識していて、司法試験に関する予備校、ロースクールの概要もほとんど知らず、商法、会社法、行政法、2年以降の演習科目も履修していなかったです。←アホ)

学習方針としては基本書通読や基礎講座受講では間に合わないと思った(+予備校利用も厳しかった)ので、最初から演習書に取り組んで論文の書き方や論文式試験で直接問われるような知識を身に着けるようにしました。そのため解説が充実している演習書や論証集を重点的に活用しました。

7月になるとステメンや大学の期末試験に追われることになるので、6月までに演習書の起案を2~3週終わらせて論証暗記に入れるようにしていました。8月はほとんど論証暗記、重問周回、過去問起案のみを行っていました。

勉強時間は大学の講義がある日で6~8時間、休日10~12時間、直前期はほぼ一日中だと思います。あと個人的なことになりますが気合いを入れるために2月頃からSNSをログアウトし趣味のゲームを捨てました(泣)


以下本題となる具体的な使用教材や勉強方法についてまとめました。科目ごとのボリュームに差はあれど基本的には「アガルート重問 or 市販演習書+アガルート市販論証集+補助市販本」の形になっています。

重問全科目は少し重いと思ったので3科目に絞りました。憲法と民法は範囲が膨大なので予備校メソッドを活用しようと思ったため、商法はロー入試で類似問題が出題されやすくクオリティが高いと聞いたため使用しました。



憲法


・使用教材 (メイン)

アガルート 重要問題習得講座 憲法
辰巳法律研究所 読み解く合格思考憲法


・使用教材 (サブ)

判例から考える憲法
憲法ガールⅠⅡ
憲法学読本


・勉強方法

重問の答案例や合格思考憲法に載っている保障根拠を使って各人権の答案構成をまとめておく。重問は答案例が判例の枠組み(総合考慮等)をそのまま使っていることが多いので三段階審査に引き直せる場合は考慮要素だけチェックした。

憲法は市販のアガルート論証集がないため適正手続や検閲等のミニ論証を重問から引っ張ってまとめておく。

サブ教材は主に答案作成上のテクニックや主要判例の考慮要素を把握するために使った。
憲法ガールはある程度憲法の用語を知ってからでないと意味がわからないと思うが、わかりはじめると面白い。司法試験過去問の起案は流石に重すぎるので、トウコのツッコミが入るところやレミ先生のアドバイスをメモする程度に読んだ。

判例から考える憲法は出版年度こそ古いが、判例はしごを意識した解説厚めの良演習書。参考答案はないが主張構成も載っているので起案は可能。

憲法学読本は副読本であるが、ほとんど基本書ポジションで辞書使いをしていた。


・答案作成

よくわからない問題は権利選択を慎重に検討した上で保障→制約→正当化→目的手段審査→あてはめ全力(実は意味が異なることを最近知ったがこれを勝手に三段階審査と呼んでいる)。相当マイナーな判例じゃない限りはまとめておいた答案構成を使いこなせれば前提で躓くことなくあてはめに時間を回せる。


・ぶっちゃけ小言

ロー入試の憲法は丁寧な三段階審査の検討or超基本的な三段階審査NG権利の検討(政教分離・生存権等)ができれば大きな問題はないと思われる。白紙レベルの答案が一番ダメなので基本権はできるだけ広くカバーした上で基本の型を用意して守る答案を書くことに尽きる。合格思考が重宝される所以。



民法


・使用教材 (メイン)

アガルート 重要問題習得講座 民法
アガルート 合格論証集 民法 (市販)


・使用教材 (サブ)

アガルート 総合講義1問1答 民法 (市販)
新伊藤塾試験対策問題集 論文1 民法


・勉強方法

伊藤塾の問題集で答案の型(特に三段論法、主張反論ベース)を把握する。

重問は1回目は写経して2,3回は起案する。その後は頭の中で問題となる条文と論点だけ考えて読み飛ばす。慣れてくると1周1時間程度で回せるので直前期はルーティンにしていた。
巷では批判も多い重問であるが民法商法は非常に良かったと思うし、やはり参考答案がついているのは大きい。ただ重問はあてはめ力(主に事実の評価)が養われにくいということは先輩からも聞いていたので、刑事系は後述のように短文事例型ではない実践的な演習書を使った。

論証集と総合講義はキーワードで覚える。A論点は全て覚え、理解できないB論点は飛ばした。

詐害行為取消、債権者代位等の主要な条文の要件をまとめておく。(まとめておく系は論証集の余白に書き込んで一元化教材にしていた。まとめノートについては後述。)

家族法はそこまで力を入れていない。(早稲田前は家族法をやったほうがいいと聞く。)


・答案作成

とにかく主張と反論のキャッチボールをさせて終着点を見つける。請求の根拠が何なのか明らかにした上でそれに対応する抗弁を考える。(慶應ロー再現答案の設問1はまさにそのイメージで書いた。) 要件事実をやっていないのでナンバリングが凄いことになるがこのやり方でも点は入ると思う。


・ぶっちゃけ小言

本番ではあまり論点らしい論点が出題されず「条文を挙げて、要件・定義を挙げて、事実をあてはめる。」だけの問題やそれで点を拾えることも多かった。予備・上位ローの過去問で条文回帰型問題の練習をすべきだった様に感じる。
ただ論点型問題では判例をモチーフにしたものが多く重問とほぼ答案構成が同じになることも少なくなかったので、論点主義に陥らなければ重問が効果的であることは間違いないと思う。



刑法


・使用教材

刑法事例演習教材
アガルート 合格論証集 刑法 刑事訴訟法 (市販)


・勉強方法

ネットの答案例を参考にして刑法事例演習教材をひたすら起案する。難易度は非常に高いが刑法が得意な受験生は多いのでやって損はないと思う。放火・犯人隠避及び証拠隠滅・逮捕及び監禁等に関するマイナー論点まで触れられているが、早慶中の過去問では普通に出題されたことがある。(特に筆者の一人は中央ローの井田良教授である…。) また承継的共同正犯や同時傷害の特例といったアガ論証集未掲載の論点は構成の仕方を別途まとめておく。

論証集はAB論点のみ覚えた。刑法のC論点は書きどころが不明な理論的な論証といった印象。

書かれざる構成要件、要件の定義をまとめておく。(前者は公務の適法性や窃盗の機会、後者は傷害=生理的機能を…、欺罔行為=処分行為の判断の基礎となるような… といった例。)


・答案作成

総論は実行行為→結果 因果関係→故意→違法性→責任、各論は各要件論点検討→軽く故意因果関係(不法領得の意思)に触れる形を崩さずに書いた。

前述した書かれざる構成要件、要件の定義は覚え、他は六法を見ながら条文の要件を「」で書き抜いて処理。(そのため要件をスラスラ言える程には暗記していない。六法を見ながら書ける程度には把握しておく。) 市販の論証集には構成要件の定義集が付属しているので参考にした。



民事訴訟法


・使用教材

Law Practice 民事訴訟法
アガルート 合格論証集 商法 民事訴訟法 (市販)


・勉強方法

解説と論証集を駆使してロープラを起案する。論点に関する条文知識や判例と学説の対立まで書かれているので網羅性は十分。ロープラは答案例がないのでネット講座が展開されているが、民訴に関しては解説が充実しているので自分は不要だと思った。金銭面でカットしたので余裕があるなら選択肢としては有り。

論証集はAB論点のみ覚えた。

市販の論証集には一行問題対策が付属しているのでそれ+ロープラ解説で主要な概念(既判力、処分権主義、弁論主義等)の内容や趣旨をまとめておく。

複雑訴訟はA論点を丸写しできる程度でそこまで力を入れていない。


・答案作成

114条、246条等が問題となる際には前述した基本概念についての論証を展開する。(民事訴訟法は趣旨点があると言われている。)


・ぶっちゃけ小言

そこまで理論を突き詰めたような難しい問題は出ないし、出たとしてもほとんどの受験生が解けないと思われる。多くの受験生が苦手とする複雑訴訟も憲法の統治並に出題されたことがない。その分典型的な論証の準備は必須。



刑事訴訟法


・使用教材 (メイン)

ロースクール演習 刑事訴訟法
アガルート 合格論証集 刑法 刑事訴訟法 (市販)


・使用教材 (サブ)

事例演習刑事訴訟法


・勉強方法

解説と論証集を駆使してロー演習を起案する。45分~90分想定の複数論点が絡んだ問題が30問掲載されているので、答案例は無いが実践的な演習ができた。頻出論点についてはシェア率が高い事例演習刑事訴訟法のネット答案例を参考にした。

論証集は全て覚えた。

事例演習刑事訴訟法は解説が高度なので補助的に読むにとどめた。(古江本は予備校論証の理由付けに疑問が出まくってしまうので少し扱いが難しい。俗にいう踏み込みすぎにならないかという話。)


・ぶっちゃけ小言

平成20年台後半から重要判例が出まくっているのでロースクール演習刑事訴訟法は現在は少し使いにくいかもしれない。古江本でカバーしつつGPS、領置等の判例は個別にチェックした方が良いと思われる。
傾向に関しては民訴と比べるとマイナーな問題も比較的出題されている気がする。基本的な捜査・伝聞の問題は多くの受験生が得意としているため、逮捕勾留の手続関連・訴因の問題を潰しておくと本番で事故りにくい。



商法


・使用教材 (メイン)

アガルート 重要問題習得講座 商法
アガルート 合格論証集 商法 民事訴訟法 (市販)


・使用教材 (サブ)

Law Practice 商法


・勉強方法

重問の使い方は民法と同様。手形小切手はやっていない。商法総則は名板貸責任や事業譲渡責任等の会社法に跨る分野だけやった。

論証集は会社法分野は全て覚えた。

ロープラは応用問題が多めなので補助的に用いた。解説が民訴と異なり「皆も考えてみよう」スタンスなので一応の結論を導く程度に起案した。



各校の対策


過去問はどれくらい解ける段階にあるか試したかったので8月になって初めて目を通しました。予備校が出題論点や傾向をまとめているネットの記事を参考にしたりもしました。この記事もいつかは古くなるので最新の傾向を確認することを推奨しておきます。


中央ロー


憲法は近年出題傾向が変わって大きく難化している年があるので、本番ビビらないように過去問に目を通しておくのが良いと思います。直前期はほんの少しですが統治分野の基礎知識を付けていきました。(重問の統治分野+憲法学読本) 起案はしていません。

民法はひたすら条文の要件に事実をあてはめるタイプの出題が多いのが特徴的です。1年分(不法行為の年)だけ起案しました。

刑法は難しいです。30行制限(表面1枚のみ)という制約があるのでコンパクトに答案を作成する必要があります。過去問は3年分起案し規範を短く、無駄なナンバリングを避け、重要な論点のみを拾う練習を行いました。想像以上に30行制限は厳しいので1度は過去問を起案しておくと良いと思います。

下3法は比較的スタンダードな出題が多いので条文や論点を確認する程度に軽く目を通しました。


慶應ロー


あまり出題傾向が偏っておらず幅広い分野から出題されている印象です。予備勢の方曰く司法試験や予備試験の過去問に類似している良問が多く総合力勝負になるそうです。

形式面では書く量が非常に多いので時間がギリギリです。過去問を1年分だけ起案して時間配分の感覚を掴みました。取れる問題を確実に取りに行き、わからない問題も部分点を狙い、盛大な途中答案は避ける意識が重要だと思います。

あと刑法は過去に短答式の問題が出題されたことがあり、答え方が独特なので一度目を通しておくと良いと思います。



試験当日の話


試験内容や現場思考については再現答案を見てみてください。受験環境は年によって変わる可能性があるので参考程度にお願いします。


中央ロー


会場は後楽園キャンパスで春日駅から行ったのでちょっと歩きました。道が分からずコンペティションセンターみたいな建物を抜けて遠回りした記憶があります。受験生はかなり多いですが、皆マイペースな感じでつるんでる人はほとんど見なかったです。

ロー入試にしては珍しく解答にシャーペンを使用できます。ただ名前や受験番号はボールペン記入なのでそこは注意です。
あと中央のマークが入ったポケット六法が貰えます。試験的にもポケット六法は索引をフル活用できるので総じて受験生に優しいと思います。解答用紙もスタンダードでした。

中央ローは試験慣れするという意味でも受けて良かったなと思います。模試を受けたことがなかったので、独特の雰囲気の中で初見の問題を時間制限付きで解く経験をできたのはかなりプラスでした。結果的には全免を取れていたのですが試験終了後はあまり手応えがなく、思った以上に120分~150分程度の時間制限が厳しいこと、問題提起や答案構成で躓いてあてはめが薄くなっていたことを引きずっていました。中央ロー受験後の1週間でそれをできる限り修正するような勉強方針を立てられたのが慶應ローの合格にも繋がったと思います。


慶應ロー


会場は三田キャンパスでルーティンにしていたので白金高輪駅から歩いていきました。教室内はつるんでる内部生らしき人が多かったですね。(ぼっち…) 中央大学出身の受験者が多いので意外とそっちかもしれないです。

中央とは一転、ペン書き指定で法科大学院試験六法が貰えます。法科大学院試験六法は試験に必要な主要法のみが載っていて、索引がなく、条文が漢数字なのでかなり使いにくいと思います。解答用紙も独特で横向き2面割り表裏で短め30行×4面でした。(文章で伝えにくいけど本みたいな感じです。)

中央、慶應ともに水やお茶+おにぎりやパンを持ち込んで、休み時間は食べながら論証集を開いている人が多かったです。(自分もほとんど同じで一元化したアガ論証集3冊+憲法教材を持ち込みました。)



その他


DMで貰った質問等。

予備試験の過去問は解いた方がいい
ロー入試の合否が出てから9月10月で予備試験の過去問を解いているのですが、慶應ローについては類似問題が多く、出題形式、問題文の長さも近いと感じました。難易度はもちろん慶應ローの方が易しいですが、予備過去問のノリで解けばいいと思います。(それと同時に慶應ローはやはり試験時間との戦いになると思いました。)


試験形式・ステメン等は必ず最新の情報をチェックする
これは自分が先輩方のブログを見てて経験したことなのですが、ロー入試は短いスパンで色々な制度改革があって当時とは状況が異なる場合があります。(例として早稲田ローはGPA算出基準、免除の対象、ステメン課題をここ2,3年で変更しています。) HP等から確実かつ最新の情報をチェックしましょう。


一定のあてはめ力も問われている
ロー入試のレベル感はポジショントーク全開になってしまうことが多いです。よく言われるのが「規範が書ければあてはめが雑でもOK。」これを鵜呑みにするのはよくないと思います。
実際、今年の慶應ロー刑訴では訴因変更の要否について判断基準とあてはめが別途の設問で問われました。規範が書けるか書けないかの段階で振り分けられていることは有り得ると思いますが、あてはめが微妙であればその段階で書き負けていることもまた有り得ると思います。


勉強開始時期
ぶっちゃけ大学4年の春は遅いので真似しないでください。大学1,2年から予備試験の勉強をしているような人は予備論文と並行してちょこっと対策すれば良いと思いますが、初学者~中級者レベルの人が上位ローを目指すことに限って言えばおそらく大学3年の秋くらい(1年程度)が適正だと思います。半年だと慶應ローはかなりギリギリだと思います。過去問を解いている感覚では国立ローはさらにちょっと足りないです。(行政法、TOEIC関係を準備しなければならないというのもあります。)


まとめノート
基本書を写したり、一から論証集を作ろうとするまとめノートの類はよく誤った勉強法の例として挙げられますが、これに関しては個人的にもそう思いました。
理由①時間がかかり過ぎる。理由②抜粋箇所の優先度の判断がつかない。
これを回避するために予備校本が存在すると思っているので、基本的には重問なり論証集なりに書き加えて改造するのが良いと思います。

まとめノートとは少し違うのですが、起案した答案の論証部分や重要なあてはめ部分にマーカーしてファイルしておくと効率よく見直せます。(ロープラ民訴、ロー演習刑訴等でアガ論証集にない論点はこれをやっていました。) あと憲法に関しては答案の型=論証のようなイメージで捉えていて、先述のように市販のアガ論証集もなかったので主要判例に沿った各人権の基本的処理手順はまとめていました。その他は論証集書き込みが多いです。


起案の必要性
これは個人差があると思いますが、基本的には演習書等を回す際に起案をすることは必須レベルだと思います。ナンバリングや三段論法は簡単そうに見えて起案を積み重ねないと意外に書けない上、書けたとしてもそれなりの思考時間がかかってしまいます。
さらに起案は記憶の定着という観点でもインパクトが強いと思います。実体験として論証集を読んで暗記した論点よりも、実際に重問や予備、ローの過去問等を解いている最中に出てきた論点の方がよく覚えていました。


教材は最新版を購入すべき
教材は安く済ませるためにメルカリやネット古本屋で揃えたのですが、(そうでない場合も)必ず最新版を確認して購入するようにしましょう。版数が古い場合、改正法や判例・通説が現在と異なっていることがありますし、最新版は近年の試験傾向に合わせてアップデートされていることが多いです。
(私はどうしてもメルカリで安く見つからなかった商法民訴アガ市販論証集は第2版ではなく初版、あまりメインで使う気がなかった憲法ガールⅠはリメイクエディションではなく初版を購入してケチりました。基本的には辞めた方がいいです。)


おわりに


少々長くなってしまいましたがいかがでしたでしょうか。既修者コース一般選抜は法曹コース設置+在学中受験制度(+予備日程繰り下げ)の影響で難易度が上がっています。特に慶應ローは予備論文直前期バリバリの受験生も多く受けるわけですが、論文式対策をしっかり行えば勝負できると思います。このブログが少しでも受験生の皆さんの参考になれば幸いです。
(ちなみに冒頭でも書いたように自分は先輩方のブログ等を参考にしたのですが、その中でも使用教材や勉強方法を80%くらい真似したブログがあります。その方も独学かつ比較的短期で早慶中に合格していて、自分もそれに続けたので本当に良いメソッドだと思います。感謝です。)

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