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みずうみ

昨日の事。
最高気温24度。日中は半袖でも大丈夫なくらい暖かな日。朝から洗濯をして、掃除機をかけて、植物に水をあげて、キッチン周りもピカピカに磨いた。激落ちくん大活躍。私は激落ちくんが無いと生きていけないかもしれない。

部屋やキッチン、トイレ、お風呂場を奇麗に保つことは、薬を飲むのと同じくらい、私にとってはとても大切なこと。


図書館で借りていた2冊を読み終えてしまったので、積読の中から次に読む本を決める。30分ぐらい悩んで、よしもとばななさんの「みずうみ」を読み始める。

文庫化された時にすぐに買って、もう10年以上、積読のままだった。私は物語に入り込んでしまうタイプだから、重めの小説はなかなか読む気になれなくて。読みたいけれど、怖くて読めない。「みずうみ」も、その中の一冊だった。


内容は割愛するけれど、人と人が出会い、人が人を好きになって、その人の未来も過去も、全て背負うことができるのか。

よしもとさんの作品は重めの話が多いのだけれど、そんな心に傷を負った人たちを、穏やかに、丁寧に描いていく。

自分が年を重ねてきたということもあるのだと思うけれど、人を好きになるということは、とても美しくて、清らかで、尊いことなのだと思う。


今はとても冷静に物語を読み進めることができている自分が、なんだか別の人のように思えてきて不思議な気持ちになった。


読んでいて、鼻の奥がツンとする物語と出合えたのは久しぶりなのかもしれない。10年以上も、ずっと私の近くに眠っていたのにね。





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