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サブスクに生活が支配されてしまう

急速な勢いで普及し、もはや文化として完全に定着したサブスク。

今さら説明するまでもないと思うが、サブスクとはサブスクリプションの略で、一定の料金を支払えば、一定の期間、動画や音楽などが見放題、聴き放題になるサービスだ。僕が学生の頃は、CDを1枚レンタルするのに300円支払っていたと書けばどれだけありがたい存在なのか伝わるはず。品揃えが良いTSUTAYAを求めて、隣町まで自転車を走らせるような青年は恐らく令和には存在しないだろう。

僕もサブスクにはお世話になっている人間なのだが、まぁ〜、便利ですね。最新の曲から昔の曲まで、ちゃちゃっと検索すればすぐ聴ける。隣町まで自転車を走らせていた時のことを考えたらすごい時代になりました。映画なんかは公開終了から半年ぐらい経ったらすぐアマプラやネトフリで配信されている。早い作品だと公開終わってすぐにサブスク配信が始まる作品もあって、映画館であんまり映画見てない身からするとありがたいけれど、あれ映画館で2000円近く支払って見た人ブチギレてないかなっていつも心配な気持ちになっている。公開終了してすぐサブスクで見れるって合法映画泥棒だ。

それだけ手軽に旧作から最新作まで楽しめるサービスがレンタルするより安上がりに利用できるなら、そりゃ、地元に4つあったTSUTAYAも全部閉まるわという感じ。サブスクで手軽に見れるのと、レンタルビデオショップでパッケージを手に取って選ぶのとではまた違った味わいがあると思うけれど(TSUTAYAにはTSUTAYAの思い出があるのでまた別の記事で書きます)。

そんな安価で手軽に色んなサービスが受けられる最高システムのサブスクなのだが、一つだけ不満点がある。何をするにも、「せっかくサブスク入ってるんだから!」が発動してしまうのだ。

どういうことかと言うと、例えばSpotifyに加入している期間に、音源を持っていていつでも聴ける楽曲を聴きたくなった時に、「でも、今はサブスクにお金払ってるんだから音源持ってない曲を聴いた方がいいな」というよく分からないもったいない精神が働いてしまい、本当は90年代の楽曲が聴きたいのに、無理してサブスクにしかない楽曲を優先してしまうのだ(不満点と書いたけれど、僕がケチ過ぎるだけの話でした)。

動画配信サービスでも同じことがあり、本当は見たいYouTubeの動画やテレビ番組があるのに、「いや、でも今はアマプラに入ってるからアマプラの動画を見た方がいいな。こっちはお金払ってるんだから」と無料で見れる動画を後回しにして、そんなに見たくもない映画を優先させ、そんなに面白くない90分を過ごす。しかも、その結果、TVerの配信期限が過ぎて、見たかったテレビ番組を見逃すなんてことがある。ケチだし、アホだし、どうしようもない。

僕は、サブスクというと音楽と動画配信の二つぐらいしか利用してこなかったのだけれど、調べてみると世の中には、多種多様なサブスクが存在していて、もし、自分がそれらに加入していたら、なおさらサブスクに支配されるに生活になってしまうと思う。

漫画読み放題のサブスク
「本棚のブラックジャックが読みたいけどサブスクに入ってるから最新の漫画読むか・・・」って絶対なる。

Uber Eatsの配達料が無料にサブスク
「冷蔵庫にある物で豚汁作りたいけどサブスクに入ってるんだからウーバーにするか・・・」って絶対なる。

タクシー乗り放題のサブスク
「今日は歩きたい気分だけどせっかくサブスク入ってるんだからタクシーにするか・・・」って絶対なる。

医師の診断受け放題のサブスク
「ちょっと寝たら治りそうだけどせっかくサブスク入ってるんだから診断するか」って絶対なるけれど、気軽に診断できるのはいいことなのでこれは正しい使い方だった。

毎月"謎"が届けられ、難解なパズルや、感動的な物語に隠された謎、実際に手を動かして解く謎など、様々なジャンルの謎に挑戦できるサブスク
入りません。

ちなみに現在、僕は何のサブスクにも入っていない。好きな曲を好きな時に聴いて、好きな動画を好きな時に見れるので、サブスクに縛られず、快適に暮らせている。自分は、アナログな生き方の方が向いてるのかもしれない。アマプラで配信されてるマリオの映画はすごく気になるけれど、マリオの映画を見るためにアマプラに加入したら、オススメで表示されるB級サメ映画も見ることになるんだろうな。

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