クーポンに振り回される人生
先日、父が東京に遊びに来た。旅行支援だかなんだかでもらえた5000円クーポンと一緒に。
都の指定されたお店で使えるクーポンらしい。ありがたい。非常にありがたいのだけれど、対応しているお店が結構限られていて探すのに苦労した。しかも、期限内に使わないといけないので、「良さそうなお店だな。あっ、でもここはクーポン使えないか…」、「好きな感じの店じゃないけどクーポン使えるしな…」とお店選びの基準がクーポン優先になってしまった。
久しぶりの親子の時間を削ってまで、「ここは使える…ここは使えない…」と検索しまくり、その甲斐あって、期限内に何とか5000円分のクーポンを使い切ることができた。そして、その直後に立ち寄った駅のお土産屋さんでクーポンが使えることが判明した。
考えてみると、自分の人生でクーポンって大きな存在かもしれない。
うちの母親は、マクドナルドのチラシのクーポンを常時保管している人で、週末にマクドナルドを食べる時は、そのクーポンチラシを見ながらどのハンバーガーにするか決めていた。なので、マクドナルドの紙のクーポンにはめちゃくちゃ思い入れがある。
自分のお金でマクドナルドに行けるような年齢になると、電子クーポンを使うようになった。学生なんて何かあったらマクドに行く生き物なので、この電子クーポンにも本当にお世話になった。
親の金で食べていた頃は何も思わなかったけれど、マクドナルドのクーポンの値引率ってめちゃくちゃ良い。どことは書かないけれど、20円程度の割り引きばかりの店のアプリは恥を知りなさい。僕は、「学生時代は金なくてクーポンに世話になったなぁ〜」みたいに書いてるけれど、今でもハンバーガーを買う時は、クーポンを利用して定価で買ってないことが恥ずかしいです。
そして、現代ではリツイートで無料クーポンプレゼントなる神様のようなキャンペーンもやっており、僕は、こういったキャンペーンに参加する専用のアカウントを作っている。本当に恥ずかしい。
「でも、こういうキャンペーンは宣伝のためにやってるのにフォロワー0のリツイートだけするアカウントなんてあってもいいのか?」
「リツイートだけしてるアカウントだから当選したけど無効なんてこともあるんじゃないか?」
主に後者の理由で、リツイートの間に程よく普通のツイートすることにした。
「花粉症つらい」、「King Gnuの新曲めっちゃ聴いてる」、「鈴木福くんも大きくなったなぁ〜」などと平均的な日本人のツイートをして50人ぐらいのフォロワーを獲得している。クーポンが作ったご縁だ。
ちなみに、デート中に幻滅する異性の行動ランキング1位は、「会計で割引クーポン使用」らしい。クーポンはあっても行く相手がいないので関係ないですね。こんな記事を書いてもフォロワーから引かれる好感度もない。