「人生でもう出来ないこと」が増えていくのが耐えられない

学生のカップルとすれ違うのが辛い。吐き気を催すレベル。先日、高校生らしきカップルとすれ違った時、無意識に歯ぎしりをしていた自分に自分で引いてしまった。

昔は、「自分もカップルで歩いてみたいな」と羨ましく思い、少し前は「見せつけやがって!」と腹立たしく思い、今はただ苦しくなる。

社会人カップルならここまではならない。ちょっと前の記事で書いた阿佐ヶ谷駅の前でイチャついてたカップルにはこんな感情は抱いていない。学生服で一緒に下校する学生カップルは眩しすぎるし、それに対して今の自分があまりにも暗すぎて辛い。

学生時代の恋愛は、もう絶対に、金輪際、何があっても自分には手に入れることができない。それをリアルタイムで体験してる人達が目の前にいる。気が狂いそうになる。そのカップルへの嫉妬というよりは、人生でもう出来ないことに気付かされるのが嫌なんだと思う。

「年齢は関係ない!」って言うけれど、年齢というハンデを跳ね除けて夢を叶えたのは極々一部のレアケースであって、世の中は、年齢でダメなことで溢れているし、自分の「学生時代の戻って理想の青春を送りたい」は、今の年齢ではどうあがいても叶えられない。青春も勉強も10代の間じゃないと出来ないことを全然やらずに、いつでも出来るパワプロのペナントを延々と回してた高校生の自分愚かにもほどがあるぜ。

学生に戻って理想の青春を手に入れるには、女の子と遊園地に行き、黒ずくめの男たちに若返りの薬を飲まされるしかない。まず、遊園地に行ってくれる女の子がいないけれど。

「人生でもう出来ないこと」にこれ以上気づきたくない。

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