共感するということ

息子を妊娠してから悩みは尽きないんだけど、二歳になった今の悩みは
「言葉が出ない」ということ。

アンパンマンのことを「パパ」と呼ぶので、家族で呼べるのは「ママ」だけ。
車が大好きなので救急車、消防車、タクシー、パトカーは言えるけど、
ミキサー車、清掃車、トラック、ダンプカーは分かってるのに言わない。
配達車全般が好きでヤマトや佐川のパネルバンを見るたび大興奮なのに、
「あれは?!」って言うだけで自分では言わず親に言わせる。
親が「あれは〇〇だね」って答えるまで疑問系の「あれは?!!」が続く。

鳥系は全部「カーカー」。
散歩してると「葉っぱ」「穴」「ブーブー」を連呼。
お腹が空いたら「リンゴ」、喉が乾いたら「おちゃ」。

概念的な言い方をするのは空のお皿を指さして「ない」って言うくらいで、
例えば「できた!」とかそーゆー類の言葉は出てこないなって印象。


ネットで調べても周りの友達を見ていても個人差は凄まじいし、第一子の男の子は言葉が遅い傾向にあるって言うのは私でも知ってるくらいだから子育て界隈ではきっと有名な話だろうし、
なんせ私が努力したところで息子の語彙力が上がるわけじゃないしな〜って思って普通に接するようにしてたのね。

と言うのも、確かに言葉は出ないけどこちらの言うことは理解してるなって思ったから。
不機嫌でも「菓子食べる?」と聞けば笑顔で椅子に座るし、
「お洗濯に入れてきて」とタオルを渡せば洗濯カゴに入れてくるし、
「出かけようか」といえば靴を持ってきたり、気分が乗らない時に「じゃあベビーカーにする?」と聞けばベビーカーによじ登ろうとするし。
「トイレ行く?」と聞くとついてくる時とついてこない時があるけど、6割くらいはついて来てトイレにまたがって紙をちぎり、水を流して「バイバイ」という。

目線は合うし、この前の保育園の動画でも先生の指示が通っているように見えたので、とりあえいつかくる「言葉があふれる時」を待つことにした。


ってのが最近の話。

その時4歳の男の子がいる友達や保育園の先生にも話を聞いてもらったけど、みんな共感しながら「心配よね」「でも大丈夫、いつかちゃんと話すしトイレもできて箸も持てるよ」「今は興味の幅が狭いかもしれないけど、ずっとアンパンマンしか興味がないって子はいないし、園でもいろんなことに興味が持てるような関わりをしていきますね」って今後の方針まで伝えてくれて、何だか泣きそうになった。
その日の園の連絡帳に「園で話す言葉」「好きな手遊び歌」「友達との関わり」とかが箇条書きされたメモが貼ってあって、
内容はもちろんなんだけど、心配してる私のために時間割いてそこまでしてくれるって姿勢に泣いた。
ただ共感するだけじゃなくてどうしたら相手が前向きに過ごせるかって考えて行動してくれて、そのことはこんなにも心を穏やかにしてくれるんだって初めて知った。

こんな言い方をすると私が誰からも優しくされてないみたいだけど、笑
職業柄相談されたり言葉をかける側になることが多かったので、質問する側はこんなに心配で不安なんだなって知れたし、質問に答える人の熱量って案外相手に筒抜けなんだなってことも知った。

優しくされたらその分他の人に優しくしよう。



何でこんなにしみじみ話すかというと、同時にガッカリすることも経験したから。

同じ職業で同い年で、同じくらいの子供がいる友達に同じ話をしたら、
「うちの子が二歳の時はもうペラッペラで普通に文章話してたし意思疎通もしっかりできてたよ」「箸も二歳の時に持たせてみたらすぐ持てるようになった」「一回も体調崩したことなくて保育園も休んだことないんだよね」
と終始こんな感じで終わったことがあって、
この子こんな言い方する子だったっけ?!っていう驚きと悲しみと、
自分が経験したことないことは寄り添った目線で共感しようって心に誓った出来事だった。

特に相談されたり相手が話をしてきた時、聞かれるまでは自分の話をすべきじゃないなってのも強く思った。
30過ぎで気付くのが遅すぎるから、もしかしたら今まで嫌な思いをさせてきた人がいるかも知れない。ごめんなさい。

実は昨日も今日も仕事休みで特に予定も入れなかったのでどう過ごそうと思ってたけど、こうやって言葉にして整理するとだいぶ心が落ち着いた気がする。

時間的余裕って大事。
息子に手がかかるようになってきてから、仕事との両立を悩むようになったのは事実。再来年度からは幼稚園に転園しようかなと思っているので、そのタイミングで仕事も少しセーブしようかな。
その話もまた今度。


●最近の息子●
・5時起きで「にゅーにゅー(牛乳)」連呼
・バイキンマンの変装を見抜ける時と騙される時とで半々くらい

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