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漆塗り職人、保育士を目指す その3

きちんと保育士資格を取り、気持ち的にもしっかりと「ちばたちぇんちぇー(しばたせんせい)」になろうと思ったのが、保育士試験の2週間前であった。

9科目ある筆記試験のうちの7科目は前回の受験で合格しているので、残すは「保育の心理学」と「子ども家庭福祉」という2科目である。

その日から、あらゆる仕事を放棄して出来る限り試験勉強に時間を費やした。

そしてようやく、手持ちのテキストの内容の薄さに気がついた。
内容が薄すぎて出題範囲がよくわからないという事にも気がついた。
さすがは入門用テキストである。

それから出題範囲を調べてまとめるという作業に1週間を費やした。
そして試験の5日前になってやっと新しいテキストを買い求めにブックオフへと足を運んだ。

テキスト5冊を購入して800円というお買い得価格であった。
ここから私の類稀なる才能が発揮される。

1回目の試験勉強の事である。
使用中のテキストの中から友人にランダムで問題を出してもらったのだが、解答はおろか解説文まで立て続けに丸暗記していてその友人を気味悪がらせた事があった。

それ以来私は、ドラえもんの秘密道具である「暗記パン」を所有しているという事になっている。

そして私はテキストを次々と丸暗記していき、いよいよ試験当日を迎えた。

つづく






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若手職人の絶望日記

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シャッチョさん!アリガト!
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京都で漆と木工の仕事をしている脱サラ職人。父は職人歴50年のガンコ者。絶望的な経済状況の中でおもしろおかしく生きていこうとする、希望にあふれた職人の生きざまをご覧あれ。僕はアウトドア漆器ブランド「erakko」を立上げ活動しています。https://erakko.jp/