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80歳夫婦イタリア絵画旅行記 (7)

《イタリア旅行・雑記》
(2) コインランドリー
 前日はイタリアの初日で慣れない現地で思うように動けず、随分歩き回って疲れました。妻も足に痛みが出てたいへん心配しました。マッサージをしたり、シャワーでふくらはぎを温めたり、塗り薬を塗ったり、経皮鎮痛消炎剤 (沢山持って行きました)を貼ったり……。
 10月末近くでしたが、ミラノは朝8時でもまだ暗くてちょっと不思議な感じで、夕方も4時頃には日が暮れるのでたいへん気持ちが焦りました。気候的には、この期のイタリアは日中はさほど寒くもなく助かりましたが、夕方には急に冷たい風が吹き始めたり、雨が降ったりしました。
 さて、イタリアにコインランドリーは有るのか?どうか調べてみると、沢山は有りませんが大きな都市の大きな駅の近くなどでは結構容易に見つけることが出来ました。
 朝食後、ミラノ中央駅近くのホテルから、ネット上で見つけたコインランドリーを目指して、地図アプリを見ながら二人でゆっくりゆっくり歩を進め、イタリアの朝の空気を存分に吸いながら行く内に、気が付けばコインランドリーの店が目の前にありました。無人で、操作がいまいち分からずにいた時、丁度店主?(たしかバングラディシュの人) が出勤して来て、親切に教えてくれました。現金のままで無く、一度専用のコインに変えてから、そのコインを使っての操作でした。
 洗濯機や乾燥機が動いている間、ちょっとした空白の時間があって、二人とも何かホッとした気分になりました。そして、日本を出発してから初めて娘へ、LINEでメールと写真を送り「無事到着して元気だ !」と知らせました。

ミラノ中央駅近くのコインランドリーでの妻

 コインランドリーでのひととき、最初はまだ緊張感があったのですが、店主や来店の人達と楽しいやりとりをする内に、何故か出発以来の緊張もほぐれ、肩の力が抜け、気持ちにゆとりが出来ました。触れ合った皆さんの好意が本当に嬉しかったです。 
 何か励まされたように心も落ち着き、一旦ホテルに戻ってから、体調も少し余裕が出来てきて…、妻も足は「大丈夫 ! 」と言ってくれるので、その日の予定の2箇所を1箇所に絞って、改めて午後から出発することにしました。
 是非!是非!行きたかった難関「カスティリオーネ・オローナ」を目指しました。

*拙い文を読んで頂きありがとうございました

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