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人間の残念な仕組みについて

🐾「不安システム」残念な仕組みについて…

ここしばらく不安を中心に観察と考察、読書などを続けて見えてきたものを整理しようと思います。

■その1:不安が企業内で与えているマイナスの影響について

企業の中で働いている不安という力学を整理すると、上から見た不安と下から見た不安の2パターンで説明できると思います。

先ず上から見た場合の不安に分類できるのは、後続の人間が追いついてきて自分の価値がなくなる「不安①」と、誰かに依存してしまい突然裏切られる「不安②」の2種類が多いと思います。

不安①が強く働くと後輩に仕事を教えなかったり、業務内容を独り占めして誰にも分からないようにして守ろうします。

不安②が強く働くと全ての業務を一人でこなそうとして、心身を病んでしまったり、一人分以上の業績を出せなくなったりします。

下から見た場合の不安は、無能扱いされて人格否定される「不安③」と評価が低くて降格もしくは解雇されるのではないかという「不安④」です。

上に立つ人間の不安①が強いと、配下の人間は不安③や不安④の気分が強くなり、メンタル不調ややる気の減少という形で企業の業績に悪影響を与えます。不安②が強く働くとその人物が潰れてリタイアする可能性が高くなります。

自分が働いているIT業界はゼネコン型システムと言われ、大手企業が責任とリスクを背負うことで業務を請負って、中小企業にその一部を割り振って収益を上げています。(中小では案件をミスったとき責任を負えないため)

すると大手企業の従業員は中小企業の社員に依存するか、全部自分で抱えて過酷な働き方をするかの2択になりがちで、不安と疲労にいつも蝕まれ不機嫌で、言葉にしなくても理解してくださいという姿勢の人が多いように感じます。

一方で、下請け中小企業側の従業員は不安④が強く働いて、進んで行動することを恐れ、言われたことだけに最大限気を使って仕事をしている人が多いように見えます。

そうなると新しい取り組みに対する挑戦は、トップダウンでの依頼がなければ発生しにくい状態になり、IT業界全体のパフォーマンスが低くなるのではと懸念しています。

今回は自分の業界で不安が与えている損失についてまとめてみました。
当然ですがこれだけパワーが有る感情ですので、うまく利用すれば色々な高価があります。当然利益になることもあります。

それらも気が向いたら、まとめるかもしれません…

自分は楽しめるシステムに関われれば良いので、人の感情の影響を非常に邪魔くさく感じてきました。
でも今後は、邪魔されないよう対処ていこうと思ってまとめてみました。

🐾モラルについて

自分にとってモラルとか常識とかマナーとかも興味がないものの一つなのですが、これまでの経験と本などで学んだことから、大切な人間関係を維持するためだけに支払うコストだと理解しました。
本当に信頼できる行動は誠実と呼ばれることも理解しています。

また、信用できない人間から裏切られないためには担保(物質)が必要だし、条件が揃えばどんなに親しい人間でも裏切ると考えるのが普通で、自分を裏切るとどんなデメリットが有るのかということは、常に分かりやすくしておく必要があると考えています。

一方で最近世界的には信用できることをデータ化して、個人情報に加える仕組みが広まりつつあるようです。

日本人は真面目で勤勉と言われますが、そのシステムが導入されるときは相当反発が有るのではないかと思っています。

冒頭で書いた通り日本で広まっている信用という仕組みは、仲間を見分けて守るためのものだからです。

論理的にこれは信用できる行動、これは信用できない行動と分けられると、何となく人間関係で調整してきた日本の信用システムは崩壊しかねないとも思っています。

まあ、IT関係者の端くれとして言わせてもらうと、そんなに大したシステムではなく、金銭の事故の有無を蓄積しただけの仕組みだと思っていますが…

自己評価が低くて不安感情が強い日本で受け入れられるまでには相当時間がかかるのではないかと思います。

どうもまだ自分にとって人との関わりに対する意味付けがはっきりしないようです…

人を信用しないのは父親譲りですが、警戒心が強くなった出来事についていずれ整理したいと思います。

※ハッシュタグを付けていて気づいたのですが、「人を信じない」ではなくて「人を信じられない」と受け身で書いている人が多いのですね。
その心理を想像して面白いと感じました。


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