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書籍「ビジネスの未来」 ※後編

2章では、イノベーションとマーケティングの駄目さを解説されていますが、ダメさではなく目標が欲しい…と感じました。

中々答えを言ってくれない著者にイライラしたので、ざっくり整理して本から得られた事を解説したいと思います。

🐾2章で登場する重要な概念は「経済合理性限界曲線」です。

縦軸を問題の難易度(投入するリソース)、横軸を問題の普遍性(市場規模)にして描かれるグラフで、簡単に言うと、投入したリソースに対して利益を得られるかというものです。

この曲線の内側は利益を得られることが予想できる課題で、挑戦回数が増やせて大きな投資ができる大企業に有利なものです。

でも既にレッドオーシャンです…

今後は年中無休のAIが、まだ実現していない課題を探し続ける事でしょう。
自分は、もう人間に出る幕は無いと考えています。

🐾マネタイズのイノベーション

3章では「経済合理性限界曲線」の外側にモチベーションを感じて生きること、ビジネスをアートの文脈で読み解くこと、UBI(ユニバーサルベーシックインカム)で生活を保証することなどが書かれています。

自分はハッキリしなくてイライラしました…

ですが…ここまでの話を整理すると、技術的イノベーションは「経済合理性限界曲線」の投入リソースを少しだけ下げてくれます。でも少しだけです。

リソースがない個人が勝負出来る方向性では無いので、市場規模が小さい方向で、かつ儲からない(と思われている)領域で勝負するしかありません。

本の中で成功例として書かれているのは、「シエナの大聖堂」と「Linux」です。シエナの大聖堂はよく知りませんが、Linuxは今では商業的にも成功していますのでよく分かりました。

この話から自分がイメージしたのは、DaiGoさんのDラボでした。

動画ブームが来ていてもプラットフォームの開発では後発となる為、利益を確保できないと考えて見送っている人が多かった中、

松丸大吾さんと松丸慧悟さんという2人の天才兄弟(本人は否定しますが…)によって、投入リソースと市場規模の限界曲線を突破して収益化した良い例ではないでしょうか。

※Linuxの成功もリーナスさんという天才が、OS開発に必要な投入リソースを下げたと考えられます。

そこから「マネタイズのイノベーション」というキーワードが浮かびました。

意味は「今、儲からないと思われているものに情熱を注いで収益化すること」です。

最も大切なスキルは「自分が情熱を注いでいる物を、収益化するまで工夫し続けるスキル」ではないでしょうか。

失敗すれば無収入なので長期戦を続ける戦略を練る力も必要になります。

この本も美味しく頂きました。
山口 周様、ごちそうさまでした!

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