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俳句に詠まれた植物を知りたい(ちょっと書写の話も)


家にこちらの色紙があります。
十数年前に頂いたものです。

川崎展宏氏の俳句を歳森芳樹先生が書いたもの

うしろ手に一寸ちょっと紫式部の実


当時、紫式部の実がどういう植物なのか知りませんでした。調べてみると、紫色の丸い実がなる植物であるとわかりました。
実物を知らないため、この作品がモヤッとした存在となり心の中に引っかかっていました。

ところが数年経ち、ある日家の近くでそれらしき植物を発見したのです。

(これはもしや、ムラサキシキブでは。。。?)

図鑑で調べてみるとこれはムラサキシキブではなく、コムラサキという植物であることが判明。
ムラサキシキブはコムラサキと違い、実が密集しないようです。

『九州の花図鑑』

また別の日、近所の公園でもコムラサキを見つけ、

一体ホンモノのムラサキシキブはどんな植物なんだ??

そのモヤモヤは解消されないまま、この時期コムラサキが色づく頃、ムラサキシキブを想うのです。
山に行った時にでも出会えるでしょうか。




ついでに字のお話も。
「紫」という漢字のように、分解すると3つのパーツで成り立つ字がありますよね。あまり多くはありませんが「留」「整」「聖」「賀」のような字です。

こういう字の場合、①より②を若干上に書いておいた方が③が書きやすくなります。
なぜなら③に横線がついている場合、右上がりになるからですね。

悪い例

このように②のパーツが下がってしまいますと、赤丸⭕️のところに変なスペースができてしまい、不自然になるわけです。

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