毎日をそつなくこなすだけなら、手帳は要らない。

私は手帳を書くのが苦手だ。

他の人がやってるような、可愛くておしゃれな手帳は作れないし。

元々可愛い手帳を、自分の字で汚してしまうことに躊躇いがあるからだ。

でもどうしても手帳を見ると、所有してみたくなる。

可愛いと言う理由だけじゃなくて、手帳には目には見えない日常の空気を閉じ込めておけるような、そんな特別な魔法がある気がするからだ。

予定の管理だけならiPhone1つで充分だ。

TODOだって、ルーティーンだって管理できる。

ただ、無難に日常をこなしたいだけなら、本当は手帳なんて要らないのだ。

本当に閉じこめておきたいのは、どんどん消え去っていってしまう、自分の感情や感覚だ。

人は忘れちゃう生き物だから。

私は特に忘れっぽい。

感じたことや考えたことを書き留めておかないと、ポロポロとこぼれ落ちてしまうのだ。

好きだったものとか、好きだった事とか、そういうのすらどんどん忘れていってしまう。

数年経って突然ふわっと思い出しても、過去をきちんと手繰り寄せられる手段が何もないのだ。

でも手帳に何か書き残していれば、その時の自分を少し思い出せるかもしれない。

懐かしかったり、新鮮だったり、また新しい感情を運んできてくれるかもしれない。

手帳を少しでも書いていれば、そういう、タイムカプセルを開けるような気分を味わえる。

私は可愛い紙の手帳を、自分の字で汚すのが苦手だから、今はiPadで手書きの手帳を書いている。

もう3〜4年になる。

iPadの手帳はとても良い。
やり直しが利くし、編集がしやすいから、とても気軽に書くことができるのだ。

たまには紙の手帳を使ってみたい気もするが、とんでもない量の誤字脱字をするので、気軽に書けないし、なんだかカッコよく書くことにこだわってしまって、結局書きたかったことが書けてないことがすごく多い。

なので紙の手帳はまだしばらくはおあずけだ。

今はiPad Proが私の相棒の手帳になっているが、近いうちにぜひiPadminiを手帳としてお迎えしたい。

iPad miniの可愛さのなんたることか!
完璧な手帳やノートになるために生まれてきたと言っても過言ではないほどの可愛さである。

ああ早く使ってみたいiPad mini。

ちなみに私は絵描きなのでiPad Proももちろん使い続ける。
この子は相棒の手帳であり、最高のカンバスなので。

話がズレてしまったが、とにかく、私は今日も苦手ながらもなんとかiPadに手帳を書いている。

去り行く瞬間をなんとか閉じこめておくために。

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