完全復活

そんな欝々とした毎日を過ごしていたある日、家内に買い物に誘われました。
その頃は拒否する気力もないような状態だったので、行きたくはなかったのですが一緒に出掛けました。
近所の個人経営にスーパーです。
歩くと少しありますが、言われるがまま歩いてでかけました。
ところが着いてみると定休日です。
仕方なくもう少し遠くの普段はクルマで出かけるショッピングセンターへ、そのまま歩いて出かけました。
規模が大きめのショッピングセンターなので、中でも結構歩き回り帰りも歩いたのでそこそこの歩数になっていたと思います。
帰りの道で、又明日膝が痛いかなと考えながら歩きました。
久しぶりに歩いて疲れたこともあったのでしょう、夕食のあと9時頃には眠りに落ちていたと思います。
正確な時間ではありませんが朝の5時頃トイレに目覚め用足しをして再び寝てしまいました。
このころは睡眠のリズムもくるっていたのか、それまでよりかなり浅いですが長く寝る週間が付いていました。
朝7時ころ完全に目覚めてふと気が付いたことがありました。
5時頃にトイレに行った時、気が付かなかったけど膝痛くなかったのではないか?
もしかしたらトイレに行ったと思っているのは勘違い?
でも今トイレに行きたくないので、自分のリズムから考えて行っているはず。
それなら痛かったけど眠気で気が付かなかった?
久しぶりに頭が少しですが回転していました。
もしかしたら少し良くなっているのかな?
それと同時に今起きて歩くと痛くてがっかりするのではないかとの不安も頭をよぎりました。
期待と不安の中で時間だけが過ぎていきましたが、いつまでも起きないわけにはいきません。
家内も2度ほど声をかけにきました。
やっと痛くてもこれまで通りだからと思い起き上がりました。
ベッドからおりで1歩目、大丈夫。
2歩目、なんともない。
3・4・5歩、まったく何も感じませんでした。
いや、久しぶりに歩いたので軽い筋肉痛ですが、明らかに痛みの種類が違います。
もしかして?
すこしだけ気持ちが明るくなりました。

その3日後。
筋肉痛も取れたので少し歩いてみることに。
それまでの経験で8,000歩では微妙、9,000歩でほぼ確実、
10,000歩を超えると確実に翌朝に症状が出ることが分かっていたので、その日は思い切って10,000歩にチャレンジすることにしました。
ところがその日はあいにくの雨模様、予報より早く降り始めて結局断念。
翌日、再チャレンジです。
翌日はうってかわって晴天ですがかなり冷え込んでいました。
気温が低いことで症状が進行したので、少し不安はありましたが思い切ってスタートしました。
歩いている間はもちろんなんの問題もなし。
特に休むことなく返ってくるとスマホの歩数計は10,800歩でした。
それから翌朝までが長い。
期待が大きいのと、また痛くなったらという思いでなかなか寝付けないので余計に長く感じました。
翌朝は6時に目が覚めましたが、やはり今回もなかなか最初の1歩を踏み出す勇気が起こりません。
1時間ほどしてから思い切って体を起こしました。
1・2・3・・・全く問題なし。
この時、本当に頭の中の霧が晴れて行くような気が・・・
もっと自分的に近い感覚でいうと、曇った車のフロントガラスがデフロスターを入れて数十秒でクリアになっていくようなそんな感じがしました。
こうなってくると気持ちの回転が入れ替わって、前向きになるのでしょうか、もっと長い距離で大丈夫かを試したくなってきました。
それも勝手にゴールを決めて今まで症状が出た10,000歩の3倍の30,000歩いけば完治とすることにしました。
急に30,000歩は少し怖いので20,000→25,000→30,000と刻ことに。
2日間隔程で歩き、1週間ほどで目標の30,000歩を達成。
結局何の問題も起きませんでした。
医学的には全くの素人ですが、落ち込んでいた間に恐らく自然治癒したのではないかと思います。
その後、整形外科でも見てもらいましたが、それだけの距離を歩いて問題なければまず完治とのこと。
ただ筋力は100%は戻ってないので、無理しない範囲で運動は続けるようにと言われました。
体が治るのと比例するように心も治っていくものですね?
お医者さんからの完治宣言で最後のつっかえも取り払われて、まったく今までと違う感覚で生活できるようになりました。
生まれ変わるということはこういうことなのでしょうか?
これがここ数カ月の間の出来事です。
今回のことがあったおかげで、また1つ気が付いたことがあります。
やりたいことをできる間にやっておく。
今やらなかったらできなくなった時に必ず後悔する。
人生は何かのきっかけで大きく変わる。

やっと本当にやっとブログも再開することができました。
ここ2回程はこの間の言い訳のようになってしまい恐縮ですが、次回からはまた本題に立ち戻って、中断前の続きを書いていきたいと考えています。

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