見出し画像

緊急登板のレイラック滋賀“暫定監督”東広樹ヘッドコーチ、限られた時間で取り組む「過程の変化」【よりぬきおとフト】

インタビューを少しだけ先出しする「よりぬきおとフト」です。

21日に行われたJFL第17節、レイラック滋賀FC対アトレチコ鈴鹿クラブ。先週月曜日に菊池利三監督が解任されたため、ヘッドコーチを務めている東広樹さんが暫定的に監督として滋賀の指揮を執ることになりました。

当然ながら暫定的なものということは「いつまでやるのかわからない」という状況。チームをどこまで作るべきなのか。新しいことをやるべきなのか、これまでやってきたことを踏襲するのか。次にやってくる監督がどんなことをするのかわからない中、選手たちに何を伝えるべきなのか。とても困難な雰囲気のなかで、レイラック滋賀FCは勝ち点1をなんとか獲得することができました。

前半、後半の開始まもなく失点するという厳しい展開、そして35度を越えようかという高温多湿の環境のなか、森本ヒマン選手と角田駿選手のゴールで追いつき、ホームのサポーターの前で意地を見せました。

試合後、月曜日から暫定的に指揮をとってきた東広樹ヘッドコーチは以下のように話していました。

東ヘッドコーチが変えたい「決定力不足の過程」

「チームの状況がいろいろと変わった中ですが、クラブとして昇格を目指すところは変わらないので、一週間スタッフと取り組んで挑みました。試合は入りで不運な形からPKで失点しましたが、後ろからしっかりと繋いでプレーすることを少しずつ出して、前半終了間際のいい時間帯にヒマン選手がゴールを取ってくれました。

もう一度イーブンな状態で後半を始めて、同じように我々がボールを持つということを前提に、サイドをうまく使ってチャンスを作ることを表現できたと思います。ただ、開幕からの課題である決定力不足という点が試合の結果に出てしまいました。チャンスの数の割に点が取れない。相手のキーパーを褒めなければならない点も多々ありましたが、チームとしての1番の課題が今回も出てしまったという印象です。

決定力不足については今週そこに至るまでの過程を整理しました。ただ、クロスに対しての入り方で2枚しか飛び込んでいないところは課題ですし、あれだけ押し込んだのにミドルシュートがない、セットプレーも精彩を欠いてしまった。決定力不足に対する過程を今は変えているところです。

僕がどこまでこの体制を続けるかというのは未定ですが、もっとちゃんと繋いで、もっと走れるようにして、全てにおいて圧倒できるように。それができる選手がいるチームなので、この中断期間でやっていきたい。

あとはちょっとチームの人数が多いので、そのなかでも全員が同じ方向をちゃんと向けるように。この時期になってくると、ずっと出場している選手とそうでない選手の間でモチベーションに差が生まれたりする。今回のような起用法も含めてチームに活力を与えて、勢いにしたいです」

長くチームに関わってきた東ヘッドコーチ。新しい監督に引き継ぐ前に、チームの課題であった決定力不足の解消を目指して「過程」に変化をつけようとしているそうです。

この試合では東広樹ヘッドコーチのほか、朴康造監督、三浦知良選手、森本ヒマン選手、角田駿選手、そして寺沢優太選手にお話を伺っております。フルバージョンのインタビューはFMおとくにで25日20:30〜に放送する「フットボールラウンジ」、そしてポッドキャストの「関西フットボールラウンジ」で公開いたします。

リッスンラジオならFMおとくには全国無料で聞けます。ポッドキャストとともになにとぞよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?