見出し画像

「格差マッチ」に格差なし。ラランジャ京都とマッチャモーレ京都山城

サッカー界に格差はない。いる場所に差があるだけ。

ということを感じさせられた試合でした。ジャイアントキリングというのは弱者が強者を倒すというものですが、カテゴリの差は一概に強弱ではないのだなと。

予選から快進撃を続けてきたマッチャモーレ京都山城は、京都府2部リーグに上がったばかり。しかし関西2部の京都紫光を先週撃破し、京都FAカップの社会人代表決定戦まで駒を進めてきました。

一方のASラランジャ京都は昨年関西1部リーグを戦っていたクラブ。2部に降格はしましたが、それほど差がない中での8チーム中7位という結果で、決して1部で戦えないような実力のチームではありません。

しかしながら、この試合はまさにカテゴリの差を感じさせないものになりました。

試合開始直後、ラランジャが意外な形で先制。マッチャモーレGK奥田選手のキックが山中宏基選手に当たり、そのままゴールの中に。

普通格下のチームがそんなことを経験したら、一気に崩れてしまうのが常ですが。しかしそうはなりませんでした。

ボールを保持しながら裏を狙うマッチャモーレの攻撃は「怖さ」がありました。ラランジャは「持たせとけ!」「相手の攻撃はこれだけだから!」と声かけをしていましたが、その後久芳選手の飛び出しを許して失点していますし、その後も得点の取り合いという内容になりました。

ラランジャは39分にロングスローから山中選手が鮮やかなボレーで2点目を奪取。しかし66分にマッチャモーレの塚田選手が同点ゴールを決め、2-2で延長戦に突入しました。結末は…Qoly.jpの動画をご覧いただければ、ね。

試合後にはASラランジャ京都から山中宏基選手、福永和生選手、そして磯部隼也選手、マッチャモーレ京都山城から塚本亮代表にインタビューしました。

ラランジャさんは今年2部ということで、昨年ほどには取材できない日が続きそうです。この時点で福永選手に「なんであんなにSNSで引退を匂わせていたのか」と聞けたのは本当に良かったです。そしてまた今年も福永選手のプレーが見られるのも嬉しいです。

そして、マッチャモーレはさすがでしたね。塚本亮さんが情熱を注いでいるクラブだけあって、普通の街クラブではないです。意外な失点からの反発力、勇敢なプレー、しっかり走れるアスリート能力。鍛えられてます。きっと京都府リーグ2部を席巻する存在になるはずです。

マッチャモーレは今月25日から京都府リーグ開幕。ラランジャは4月8日から関西サッカーリーグ開幕。両者に幸運が訪れることを祈って。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?