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「無敗なのに2位」Cento Cuore HARIMA、佐野裕哉監督が残りの5試合に求める「変化より突き詰め」【よりぬきおとフト】

トレーニングマッチは写真撮影NGだからこのトップ画像なの!西紀SAで売ってるやつ。

17日のブローウィンズ新体制発表会の取材を終えたあとは、神戸に向かって福澤さんが主催したガンバ大阪サポーターの飲み会に出席しました。たまたま時間が合ったので乗り込みましたが、まさかのガンバの歴史を紐解くような出会いもあって面白かったです。

なぜ兵庫に向かったかという理由は、18日に加古川陸上競技場でCento Cuore HARIMAと福井ユナイテッドFCのトレーニングマッチが行われたからです。

来週にはアストエンジ関西サッカーリーグが再開されます。今回福井ユナイテッドFCさんは広報不在ということで取材はできなかったのですが、Cento Cuore HARIMAさんの方に焦点を当ててインタビューしました。

Cento Cuore HARIMAはここまで関西サッカーリーグで9試合を終えて4勝5分け0敗、16得点8失点の2位です。ゴール数はリーグトップ、失点数はリーグ3番目の少なさ、そして無敗。ところが2位で、しかも3位の飛鳥FCとは勝点差ゼロ。特に首位を争う和歌山や飛鳥と比べて得点数は圧倒的に多いにもかかわらず…です。数字と順位がなかなかリンクしていないところがあります。

しかも全国社会人サッカー選手権大会の関西予選で2部のラランジャ京都に敗れています。JFL昇格をかけた地域サッカーチャンピオンズリーグに進むためには関西サッカーリーグを優勝する以外に道がありません。

これまでのこと、そして今後の5試合に向けて。佐野裕哉選手兼監督、伏木一紘選手、田口遼選手、そして竹田そら選手(誕生日おめでとうございます!)にお話を伺いました。

あと福井の河畑光選手にもご挨拶したかったのですが、残念ながらタイミングが合わなくて…。申し訳ありませんでした。

何かを変えるのではなく「突き詰めていく」

福井ユナイテッドFCとのトレーニングマッチを終えたあと、佐野裕哉監督に「外から見るとそれなりに上手く行っているのに2位という現状をどう捉えていますか」と話を切り出したところ、以下のように答えてくださいました。

アスパで行われた開幕戦で撮影させていただいた佐野監督

「やっている選手たちも少しモヤモヤするような感じだと思いますね。何が良くて、何が悪いか。それが結果に直接繋がっていないので。

だから監督である自分がそのような点を曖昧にしないようにしています。結果が引き分けであったり、あまり良くない内容の試合の時でも、『いいものはいい』『続けていくものは続けていく』。

逆に勝利した試合でも、『全部良かったかと言えばそうじゃないよね』というのを、はっきり選手に提示していかないと。選手たちが迷わないようにやろうと思っています。

(ちょっと具体的に良かったところ、もう少しやれたところをあげるとすれば…)戦術的な部分は言えないですが、結局は点を取り切るところ。それができなければ、自分たちで試合を難しくしてしまう。

ビルドアップや攻撃の形については、どのような相手でもゴール前までは行ける。選手たちもそれには自信を持ってやってくれている。ただ、その先はアイデアだったり、ゴール前の思い切りだったり、意外性だったり…そのようなところをもっと出していってほしい。トレーニングの中から。

相手も必死に守るものなので、全部のゴールが綺麗には決まらない。どんな練習をしても、 結局どこもそこに行き着く。だから、得点の匂いがするようにチャンスを作り続けるというところですよね。

今まで引き分けになっていた試合をしっかり勝ちに繋げていかないといけない。ここから5連勝すれば自力での優勝ができる。

それを達成するために、では何をするか。何かを変えるわけではなくて、 突き詰めていく。もっともっと『これじゃダメだよね』というのを選手の中で言っていかなきゃいけない。

いくら周りが言っても、選手たちが『これはこうだよね、ああだよね』っていうのを話していかないと。そのように促そうとしていますし、少しずつそうなっていると思います」

佐野監督はここからの5試合に向けて得点を取りきるところ、そして選手間でのコミュニケーションを活性化させることを求めていました。ちょっと、レイラック滋賀とも少し重なるところがありますね。

ギリギリの厳しい舞台になればなるほど、その点は非常に重要になりますね。ハリマの選手の能力については関係者の誰もが「今季は関西で一番」と評価していますもんね。

その後インタビューさせていただいた伏木一紘選手にも「これまでのハリマのチームと比べてどうですか?」と伺ったところ、「個々の能力や1つ1つの技術、ボールを扱う能力が本当に高い選手がたくさんいるというのは、中でプレーしていても思います」とお答えくださいました。

2019年からハリマでプレーする伏木一紘選手(※写真は今季開幕戦のもの)

ただその一方で「最後の大胆さやダイナミックさというか、1人1人が『俺が決めてやる』という気持ちが足りなかったのかな…というところは、 チーム内でも『そういう点がある』と話し合っています。ゴール前まで行けているからこそ、最後のところが少し足りなかった」とも語っていました。

佐野裕哉選手兼監督、伏木一紘選手、田口遼選手、そして竹田そら選手のフルインタビューは8月22日の20:30〜に放送する「フットボールラウンジ」、ポッドキャスト「フットボールラウンジ」で配信いたします。

ぜひぜひお聞きください。よしなに。

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