雑記:クレカ表現規制への3つの対抗手段
クレカ国際ブランドの圧力による言葉狩りがついにDLsiteにまで及んできた。
FANZAはマスターカードを切ったが、VISAまで切れるかどうかは分からない。pixivは親会社のアニメイトにまで波及するリスクを踏めず表現規制を受け入れた。DLsiteのこの戦略が正解かどうかは現時点では分からない。
このとんちめいた言い換えは、ひとまず面白くはある。しかし、実際問題として、この表現上の規制により、できなくなる表現もあるわけで、やはり笑い事ではない。「ひよこ鑑定士」「ひよこクラブ」などがエロワードになってしまい、そのような意図は持たない人が検索時に引っかかってしまう検索汚染のような事態も引き起こしかねない。
「痴漢」が「秘密さわさわ」になることで、本来持っている犯罪的なニュアンスが薄まることの危険性も指摘されている。(「売春」が「援助交際」になることで行為を助長する、といったイメージであろう)
そして何より問題なのは、この言葉狩りに何の意味もないということだ。そもそもフィクション作品が現実の性犯罪や女性蔑視に影響を与えるというエビデンスはないし、仮にあるとしても、本来的には表面上の言葉を規制するだけでなく内容面まで精査せねば意味がないだろう。要するに「嫌がらせ」の範疇を出ないのだ。
まあ、国際ブランドとしても、別にこんなことをやりたくてやっているわけではなく、彼らは彼らで外圧に晒されているのだろうが……。
さて、このような酷烈な表現規制状況に対して、既に幾つかの解決法が模索されている。私もこれまで逐次お伝えしてきたが、その点を改めてまとめておこう。
・SkebCoin
まずはSkebCoinだ。まさにこのようなクレカ表現規制に備えて作られた暗号通貨である。
ただ、暗号通貨によるやり取りは利便性の面では現状決して簡単ではない。送り方も受け取り方も慣れが必要だし、どこかで消えてなくなるんじゃないかと結構ハラハラする。クレカのように一般化するとは現状思えない。
作った中の人もそれを認めている。また、暗号通貨は価格の上下が激しいため、価格が落ち着いてくれなければ普段使いには適さない。
・みんなの銀行
続いて銀行口座からの決済だ。
これは表現規制に打ちのめされ中のpixiv社が先陣を切って導入した。銀行口座から直接引き落とされ、利用者側には手数料なども発生しない。口座さえ作って連携すれば後は簡便に利用できる。日本円がベースとなるので暗号通貨のように価格の乱高下に悩まされることもない。
ただし、現状の利用率はまだわずかに1%のようだ。
また、みんなの銀行の母体である、ふくおかフィナンシャルグループにまで(国際カードブランドに対するのと同様の)外圧が掛けられたら、将来的にどうなるのかは分からない。
・新たな決済手段?
そして、今回ご紹介したいのが、まだ全容が明らかになってはいないが、近日中に公開されるという新たな決済手段である。
これに関しては、昨年末の段階でこのような話が為されていた。
通常通りクレカを使う感覚で決済できるが、内部処理的には一度、暗号資産を購入し、相手企業に譲渡しているというプロセスを挟むようだ。これならデータ上は「暗号資産を買った」にしかならないので、どんなエロコンテンツを買おうが国際カードブランドが認識できなくなる。
理屈としては良さそうなのだが、
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