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自分に対して甘やかすところとスパルタにするところについて考えた

わたしはわたしにとても甘い。
それと同時に妙なところでストイックというか、自分に対して意地悪なところがある。

同じような「自分観」を持っている人がわたしの周囲にはそこそこいるのだけど、このnoteを読んでくれた人の中にもいるだろうか。

わたしは今日、朝からとってもしんどくて、むすこに対しても思ってるようなサポートができないばかりか、真逆の態度をとってしまったし、体調も悪ければメンタルも最悪だった。もうどうしようもなくて、顔を洗いながら声出して泣いてしまったし、このまま消えてしまいたい、と久しぶりに考えたりもした。

午前中いっぱい、切羽詰まった気持ちのまま仕事をしながら考えた。この状態をどうにかして快復させるためには、どうするのがいいのか。この状態を「底」として、どうしたら底を蹴って上に向かっていけるか、その先に浮上できるのか、めちゃくちゃ考えた。

結論として、午後は有休をとることにした。むすこについても、彼への手紙を書いて「君がこれからしなくちゃならないことはこれだよ」と示し、それを母にも伝えて「申し訳ないけどフォローしてほしい、わたしは回復してくる」と言って家を出た。

とにかくどこかでひとりになりたかった。
ひとりになって、自分だけの世界に閉じこもりたかった。
できればカフェかどこかで許される限り引きこもりたかった。

思いついたカフェは今日までお休みだった。次に思いついた場所は人がいっぱいで入るのを諦めた。車を運転しながら、信号待ちのたびに地図アプリで周辺のカフェを探し、店内の写真を見てピンとくる場所がないか探す。

結局、いちばんはじめに思いついた場所以外にいいところが見つからず、1時間くらいドライブした後に、何度か行ったことのある、そこそこ好きなカフェに落ち着いた。
ここの難点は、反対車線から駐車場に入りづらいことだ。信号が近くにあって、道路状況が空いてる時間帯でも必ず駐車場の前まで車が並んでいる。今日も入る時に手間取った。

今日のわたしは、近所のだれかが大音量で流すHYの曲や、母が白髪染めするためにかぶったビニール袋のガサガサする音にいちいち腹を立てるくらい神経過敏だった。駐車場に車を停めるまで、本当に世の中全部どうにかなっちまえという気分だった。

カフェに入ったら「もうここからはわたしひとりの世界だ」「数時間かもしれないけど、わたしはこの後しばらく誰にも邪魔されずにじぶんだけの世界にいることができる」と安心した。
注文して、店の隅の壁際に腰を下ろし、買ってから半年くらい読めずにいた恩田陸の小説をカバンから出す。木洩れ日に泳ぐ魚。

毎日毎日、時間がなくて、どんなに長くても20〜30分くらいで読み終えられる漫画ばかり読んでいる。30分くらいなら、むすこにアニメを見ていてもらえば読み終われる。電子書籍ならむすこを寝かせたあとの電気を消した部屋でも読むことができる。小説はできるだけ電子書籍では読みたくない。なぜだかその世界に入り込めないからだ。液晶に邪魔されてしまう。
でも、わたしは、ゆっくり落ち着いて、活字が生み出す世界の「画」が見たかった。その「画」はわたしだけの世界だ。もしかしたら世界中を探せば、じぶんと同じような「画」を描きながら読んでいる同志がいるのかもしれないけれど、全く同じものを思い描く人は絶対にいない。そういう世界に入り込みたかった。

どれくらいぶりかに没入して読み終えた小説は、狙い通りわたしの心を落ち着かせてくれた。
小説には、登場人物を好きになって、その人物の行末が気になって読み続けたくなるタイプのものと、キャラクターよりもストーリーそのものを味わうことができるものがあると思う。
恩田陸という作家の小説は、ほとんどが後者だと思う。そして今のわたしにはそれが必要だった。

その後わたしは、ここ数週間言い続けている「500万円あれば今のわたしが抱える問題の大半は解決する」という言葉を現実のものにするためにお金の計算を始めた。
とりあえず、元夫から振り込まれる養育費はすべて貯金に回し、そのうち5分の1はむすこへのマネー教育にあてること、のこり5分の4は、わたしが12年前に根拠なく決意した「将来10歳のむすこと一緒にもう一度NASAのツアーに参加する」という夢を叶えるために貯金することにした。
それから、ひとまず年末までに預金口座に10万円ある状態にすることを決めた。そして、年明けから、毎月預金額の3%を自己投資に使い、預金額の5%を給与以外のところで稼ぐと決めた。方法はまだ決めていない。10万円の5%は5000円なので、やり方はいくらかあると思う。

お金の使い方の方針が決まったら、なんだかすっきりした。
大丈夫、きっとなんとかなる、お金だっていつまでも赤字じゃない、黒字にしてみせる。
だいじょうぶ、なんとかする。

そこまで考えて、自分の甘やかし方と、自分が心地いいスパルタ具合が見えてきた。
自分を甘やかすために、できるだけ自分の時間を作り、なるべくたっぷり眠り、少なくとも月に1冊は小説を読む。
ちょっときつい(スパルタな)目標として、年末まで毎日noteを更新する。

さあ、帰ったらむすこに朝の態度を謝って、また頑張っていくぞ。

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