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マッドフラッド-タルタリア陰謀論と代替現実ゲーム

ここ最近、陰謀論者の間でマッドフラッド-タルタリア陰謀論が流行しているようである。Twitterのフォロワーさんからリクエスト頂いたので調べてみることにした。

概要

発信者によって細部は異なるが、この陰謀論の主な内容は下記である。

  • 13世紀から19世紀の初めまで、タルタリアという帝国が存在していた。この帝国の範囲はユーラシア大陸の北部から南東部、さらには北米から南米の一部に至る広大なものであった。

  • ところが闇の勢力=ディープステートは19世紀初頭、タルタリアに核攻撃を仕掛けて滅亡させてしまった。さらには世界規模の泥の洪水=マッドフラッドが起きたことによって人類の文明は19世紀でリセットされた。地階に窓がある建物や、入り口が階段になっている建物はこの時泥で埋まった痕跡である。また、聖書の大洪水はマッドフラッドを指している。

  • ディープステートは無人になった都市に孤児を入植し、偽の歴史教育を行ったため真実は忘れ去られた。

  • タルタリアは高度な科学技術を持ち、フリーエネルギー(無からエネルギーを生み出す技術を指すオカルト用語であり、これが本当であれば永久機関が実現する)を実用化していた。現在も世界中に見られるドーム型の建物や星形の建物はフリーエネルギーの増幅装置であり、タルタリアの技術で作った建物を掘り出したものである。日本の五稜郭もその一つであり、タルタリア帝国の影響下にあった(またはタルタリア帝国の一部であった)。

  • タルタリア帝国の人々は巨人と共存しており、その証拠となる写真が数多く残されている。

一見して荒唐無稽であるが、文明リセット説や大洪水は様々な物語で見られるものであり珍しいものではない。陰謀論としては分かりやすい部類に入ると言える。

日本のTwitterには2020年から登場

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