「が、」と「ものの、」

30になる前、私は当時の上司からこんなことを言われた。
「あなたは『~が、』という表現が多いけど、これってものすごく強い否定を含んでいるように思えるので、できるだけ『ものの、』という表現を使いなさい」

ちょっと文章で表現してみると
私はこの施策を推奨したいが、社長は許可してくれるだろうか
私はこの施策を推奨したいものの、社長は許可してくれるだろうか

どうだろう。でも、声に出して読むと、思う。

なるほど、「ものの、」は印象が柔らかくなっている! と認識する。
そして、メールの書き方に気を付けるようになった。

それから約10年。
特にコンサルティング会社の方々は、上記の例にあるような「が」を使っている人を視たことがないことに気付く。
元上司もコンサルティング会社の人間だったなぁと思いつつ、なるほど、言葉の遣い方次第で印象って変わるんだなぁと改めて理解する。

他、気を付けたい表現としては、「の」の連発。
私は国語の専門家でもないので偉そうなことを言うつもりはないけど、「の」を連発した文章はどうにも読み取りにくくて苦手。

私のサイトの構造は違法建築物みたいになっている
 → この文章は理解するのに時間がかかる
私なら「私の運営しているサイトの構造は」といった形で補足説明を入れると思う。多少文章は長くなっても、それでもわかりやすい文章を書くことは大事だと思う。

最近では、仕事をする上で文章を「記録」のために作成することが多くなったけど、そもそも、文章は相手に何かを伝える→理解してもらうものである。その前提に立つと、多少なりとも文章に気を付けるようになってくるはずである。

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