情報共有の範囲

大手企業の方々は情報共有が大好きだ、と思う。事あるごとに打ち合わせがあり、何も発言しない人も呼ばれてて、みんな「情報共有」という名の下に会議へ招集されている。

情報共有の打ち合わせに出たからと言って「みんな理解している?」と思えば、そうでもない。
とはいえ、誰かが知らないという環境を作ってはいけないようで、常に共有の打ち合わせがある。

この打ち合わせが常態的に時間を逼迫し、個人の仕事が滞るし、決定者のスケジュールも抑えられないから、結果として決定も遅くなる。
意思決定が遅くなるから、ビジネスも進まない。
決まったらすぐに動くものの、既に遅れている場合が多くて、結果全体が遅延する。または取引先に大きな迷惑がかかる。

大手企業の立場から仕事をするようになり、私から見ればかなり「非効率」なこの習慣が個人の時間、そこで得られるスキルを殺していると思う。
そんなに細かく情報って共有しないといけないもんですかね。

今携わっているプロジェクトは既に一年経った。
けど、結局何もプロダクトはできていない。
不甲斐ない結果だと思うものの、細かい情報共有で意識を合わせるための資料作成やその情報の理解に多くの時間を費やし、上の決済を仰ぐため二週間に一回の打ち合わせに合わせ、やりくりしなければならない。一回失敗すればまた二週間後。はっきり、無駄な時間が多いと思う。
陰でネゴっておいてもらえれば、すぐに済むのに、とも思う。効率が悪い。

と、少し話はズレたけど、情報共有は重要。
それは否定しないものの、全部が全部共有する必要は全くないし、整理して情報は渡せばよい。
ただ、そうはいっても一概にはできないだろうけど。

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