大河ドラマ「光る君へ」第3回「謎の男」感想
「光る君へ」第3話も面白くてあっという間に観終わった。
「光る君へ」の第2話までの感想を書いた記事↓
今回の大河ドラマについては時代背景や用語について知らないことが多すぎて、新鮮で面白いと思うと同時に、もっと深く知りたいっていう気持ちも強くなっている。古文や歴史に詳しい方の記事なども参考にしつつ、とりあえず公式の副読本を買ってみようなんて思っている。
第3回「謎の男」
まず、タイトルの「謎の男」とは誰のことを言っているのか?
予告では、新しく登場する男性キャラ何人かが映し出されていて、それに少々惑わされた。私にとっては平安時代の人物みんな謎だらけだし。
おそらく主人公まひろ(吉高由里子)にとっての「謎の男」という意味になる。まひろにとって、道長(柄本佑)も素性を知らない相手ではあるから、「謎の男」とも言える。
盗賊と間違えられ捕らえられてしまった道長(三郎)をまひろは心配するが、父の為時(岸谷五朗)に謹慎を強いられ外出することができない。
そんな中、夜に月を眺めようとすると、ひとりの男が現れる。
「あいつは無事だ。あいつとは、今、お前が案じてる男のことさ」
三郎が捕らえられた時にぶつかった相手、散楽の一員・直秀(毎熊 克哉)だった。
いや、謎すぎる。っていうか、不審者だし。
わざわざ教えに来てくれたの?何のために?
ただまひろを安心させるためだけではないよね。
第3話の最後にまひろと道長が再会するシーンにも直秀は登場し、まひろを驚かせることになる。
散楽で道長の姉である詮子を揶揄していたり、絶対何か意味がありそう。ということで、この「謎の男」が何をしたいかまだわからないけど、まひろと道長の今後に大きく関わってくることは予想できる。
そして外に出られないまひろは、自分で三郎の似顔絵を書き、弟の太郎(高杉真宙)に三郎を探すように頼む。
が、この似顔絵がぜんぜん似てない(笑)
太郎くん、会ってたのにね。そこにいるじゃん!って教えてあげたくなったけど、まぁここで見つけてしまってはつまらないので、こういう少し笑えるシーンとして楽しめるようになってたのかな。
そして、まひろの弟を演じる真宙(まひろ)くんが、完全に「弟」していて、かわいい。
さて、第3話のラストでやっとまひろと道長は再会する。
散楽を挟んでお互いを見つけ、近づいていく。韓国ドラマのような雰囲気はあったけど、ステキなシーンでした。
いよいよ、三郎=道長ということをまひろが知ることになるのだろうか。
でも次回予告を観たところ、まだひっぱりそうな感じがする。
第3話では、個人的に印象に残ったシーンが他にもいくつかある。
まず、平安貴族男子たちの恋バナのシーン。
藤原道長、藤原公任(町田啓太)、藤原斉信(金田哲)の3人が集まって、何やら恋バナで盛り上がっている。
普通は男性のほうから和歌を送ってアピールするものらしいが、公任さんは女性からたくさんもらってきている。そんな公任さんを演じる町田啓太さん、モテ男ぷりがさすがで、ピッタリだ。
このシーンも、どうやら源氏物語の「雨夜の品定め」を思わせるということで、オマージュなのかなと。
この恋バナ3人組に藤原行成(渡辺 大知)が加わった藤原の4人組が「平安のF4」と呼ばれ、SNSで話題になっているらしい。
4人が一緒に勉強しているシーンもあり、そこで漢文を読む公任の声がとても印象的だった。今まで気づいていなかったけど、町田啓太さんてこんなにいい声だったんだ。実際に公任も声に魅力があって、平安女性たちもこの声で落とされていたりして。
漢文などを勉強している貴族のご子息様たちとは対照的に、姫様たちのサロンでは偏つぎ(へんつぎ)というカルタのようなもので遊んだり、和歌を詠んだりしながら、おしゃべりを楽しんでいる。
そんな土御門邸で行われる女子会に、まひろは間者として送り込まれる。
兼家のライバルである左大臣・源 雅信の娘・源倫子(黒木華)に入内の話などがないか探るため、父の藤原為時(岸谷五朗)から頼まれたのだった。
倫子とまひろは正反対の性格に見える。倫子はただ楽しく遊びましょう。という感じでいつも笑っており、公式の人物紹介でも「おおらかさと強さを併せ持つ女性」とある。一方まひろは、偏つぎでひとり勝ちしてしまったり、和歌に詳しいことをアピールしたり、その才女っぷりを見せつける。ただ、倫子の笑い方には、まひろが真似してみるぐらい癖がある。その笑顔の裏に何か思惑があるような感じもするけど、ただ高貴な身分であることからくる余裕が出ているのだけのようでもある。
倫子は後に道長と結婚するので、今後まひろにとっては恋のライバルのような存在になるのだろうか。二人の関係がどうなっていくかも気になるところ。
それから、帝に毒を盛っているというおそろしい話。
そういえばNHKの大奥season2でもやたらと毒盛られてたけど、じわじわと体を弱らせていくとか、怖い。
父の藤原兼家の命によって、藤原道兼(玉置玲央)が女官を使って帝に毒を盛っていたわけだけど、第3話ではなんだか道兼もかわいそうに思えてきた。いつも父の言いなりで、毒の件も藤原実資(ロバート秋山)にばれるんじゃないかとビクビクしてる。第1話で見た気性の荒い感じとは違って見える。
帝のために祈祷しているように見える安倍晴明も、実は兼家とグルだし。
ユースケ・サンタマリアの顔が、もう悪人にしか見えない。
見逃せないシーンが盛りだくさんだった第3話ですが、やっぱり一番印象に残ったのは、藤原公任様のイケメンぷりだった。道長のライバル的存在のようなので、今後もまだまだ活躍しそう。
それにしても、平安時代の貴族文化や用語について、これまで知らなかったことがたくさん出てくるので、毎回「へ~」と思わされることばかり。
公式サイトにもその回ごとに「用語集」を掲載してくれているので、こちらも参考にしながら勉強させてもらっている。
「偏つぎ」という遊びも知らなかった。
次回、第4話のタイトルは「五節の舞姫」。
ここで、まひろは道長に会うのかな。またまたドキドキする展開になりそう。
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