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今後どうなる?コーヒースタンド

サードウェーブ、フォースウェーブなどとトレンドの波がありますが、今後のコーヒーのお店はどうなっていくのでしょうか。

これらのウェーブで焦点をあてられる、豆の種類、抽出方法、技術、新しいメニュー・サービス・・・etc
いろいろな特徴で競合に負けじと、お客様に選んでいただこう、と切磋琢磨しているお店も多い業界。

今後のコーヒースタンドや、小規模なお店で、一層突き抜けて大切にされていくのは、「人」ではないでしょうか。
これはトレンドでもなんでもなくて、それぞれのお店という空間に今も必ずある、血の通ったものに目を向けるという事です。

「差別化」を目的に色々考えても、結局他と同じものしか出てきません。手段を先に考えてもどこにも行けませんし、そもそもお客さんは
「他と違うから」そのお店を選ぶのではなく、個人として嬉しい事があるから、そのお店に行きます。


それよりもなによりも。
お店の「人」は、世の中に一人だけ。
その人自身の本音を、自分の言葉を、”自分が喜ばせたい人が”喜ぶ形に編集して、素直に出していくのが、結局は他と違うお店であれる近道ですし、誰のせいにもせず「続けられる」方法だと考えています。


それは、「世界の一人だけの自分」から派生する、「自分の言葉」の脈の延長上にある、豆の種類、抽出方法、技術・サービスなのか?
ただ、高みを目指しているだけではないか?(自分の言葉を考える事をしなければ、ただただ上にいくことがひとつの正義になります)

ここで、「自分の言葉」がすぐに出てこない人も多いのではないかと思います。

長い間、まずは選択肢を広げる為に高みに登ろうと、自分の言葉をあまり見つめる事なく必死に必死に技術や経験を積んできた人は、突然、自分の言葉と言われても、見つけるのは大変かもしれません。
先輩や、先生も、誰も、教えてくれない事ですから。

自分の言葉を見つける為の大リハビリには、
・自分の言葉を内省したり
・小さな選択であれ常に自分の意志を問い(他人の意思や、言われた通りに、自分を動かさない)
・自分の言葉を外に出す事=実際に責任とセットでやってみる
を何度も繰り返すしかありません。
内省するだけ、一旦整理するだけでホッとして満足しても仕方がありませんし、
すぐにやっぱ違った、と、引き返せるような「実際にやってみる」では、自分の言葉ではありません。やり続けないといけません。

残念ながら、自分とは関係のない、味付けの濃い情報や、自分の言葉を必要としない(されない)仕事やタスクが世界には溢れています。

一方で、自分の言葉は、常に持ちながら行動を続けないと、どんどん薄れてなくなっていきます。
 

これからのコーヒースタンドや小規模な店舗は、店主達の自身の言葉や色やクセがキラキラ輝き、異なるものが共存しながら、血の通った彩があつまり、それが街でありつづけたら、とても単純にそこは楽しい場所だなぁ、と、思います。


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