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著書の紹介「シニア起業は宝の山」

元銀行員がパン屋を起業してわかったこと。
・起業はやってみないとわからない
・過去のビジネス経験が役に立つ
・人との出会いが事業を広げ、人生を豊かにする
 気づきと学びにあふれたシニア起業のコツを伝えます。


〈本の特徴〉

 
 この本は、料理もしたことのない元銀行員が定年退職後に職業訓練講座を受けたことをきっかけに、米粉パン屋を起業してからの七年間の出来事を時系列的に綴ったものです。
長年、銀行の現場で融資・営業を担当し、部品メーカーで経理・総務・原価計算の実務を経験した後、パン屋を一から立ち上げて、遭遇した数々のエピソードや気づいたこと、感じたことを情景が浮かぶように、わかりやすく物語風に書いてあります。



〈書いてある内容〉


各種セミナーやマルシェを通じて出会った方々との交流、人脈の拡がる過程、店舗運営にまつわるエピソード、理念や商品を知ってもらうための工夫、マスメディアからの取材経緯やその効果、ホームページやSNSの使い方と効果、採算の考え方と具体的な方法、米粉の知識、起業の手順、定年前のビジネス経験が役立った事例等について、体験に基づいて書いてあります。
最終章に「シニア起業のコツ」「起業にともなうリスク」「時代の流れ」としてまとめてあります。 



〈各章の内容〉


第1章 起業の経緯と事業構想
第2章 起業準備
第3章 人脈作り
第4章 運営ノウハウ蓄積
第5章 起業の手順
第6章 新たな挑戦
第7章 構想実現の芽
第8章 区切りの「開店」5周年
第9章 起業のコツとリスク

〈「シニア起業のコツ」項目〉
  「起業の目的」を考える
  過去のビジネス経験が役に立つ
  やると決める
  ビジネス経験の棚卸をする
  自分の役回りを知る
  宝地図を描く
  自分のスタンスを守る
  資源やスキルは後からついてくる
  起業手順を知る
  試運転の大切さ
  小さく始める
  三年後の黒字化を目指す
  「やりたいこと」を発信する
  人は感情によって動き、理論で追認する
  出会いが事業を拡げる
  クチコミの利点
  量は質へと変化する
  磨き上げたいコア商品
  商品力と話題性
  主婦と組む
  適度な距離感
  欲張らない
  声を掛けられた時が動く時
  上手くいかない時は時期尚早
  理念を語り、試食を用意する
  種を蒔く
  ホームページは営業マン
  SNSは分身術



〈起業して気づいたこと〉


・過去のビジネス経験が役に立つ
・資源やスキルは後から付いてくる
・出会いが仕事を拡げる
・一人の後ろには大勢の友人がいる
・やりたいことを発信すると実現する
・人の喜びは自分の喜びとなる

今までとは違った角度から社会や経済を見ることになりました。
「定年後も働くとは」「定年までの仕事をどう関連付けるのか」「自分の役割とは」と言ったことに気づきました。



〈シニア起業の壁〉

 

 大部分の人は、定年後も働きたいと考えているようです。そうはいっても長年会社員だった人にはシニア起業のハードルは高い。
失敗して老後の生活資金がなくなった時のことを考えると躊躇する人が多いと思います。
起業とは「転職の変形」と考えられないでしょうか。職場を変わる、職種を変わる、職業を変わる。起業と転職の違いは、既に事業基盤があるかどうかだけです。長年会社で勤め上げた人は、ビジネスで鍛えられた能力があるのですから、
新入社員とは違って百戦錬磨、存分に力を発揮できます。
見えない「心の壁」さえ取り払えば踏み出せます。



〈定年後も働くとは〉


 私の考える「起業する」とは、表面的、物質的には事業を起こし収入を得ることで、その過程で道具を用意し商品・サービスを提供する行為です。
一方、内面的には、人と出会い、交流して、関わることです。自分の商品・サービスや、理念・人間性を知ってもらい、
応援されて嬉しくなり、励みになって、「続けて行こう」「やって良かった」「もっと良いものにしていこう」と思えるようになる。
そのうちに自分にも応援したい人が現れる。応援していることが伝わり、感謝されて嬉しくなり、さらに多くの人を応援する。
仲間の輪ができて、コミュニティが生まれる。
一緒に何かを始めて協力していく中で一体感や充実感が味わえる。
自分も人の役に立っていると言う自己肯定感が得られる。目的に近づいていく中で、工夫して実現していく小さなことの積み重ねが満足感となり、更に広げようとして希望が生まれる。
定年後の、孤独で社会から必要とされていないという疎外感を感じなくて済む。
私がシニア起業して得たものはこういった内面的な充実感です。
そうした経験の積み重ねがいつしかノウハウとなり体系化されたとき、事業としての価値が見えてくる。
それが社会課題の解決の一助となれば大きな喜びです。

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