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コロナと飲食店の未来(withかafterか)

まずは新型コロナウイルス感染症から。本日の東京都の感染者数は○○○○人で○○○○人を超えるのは○○日連続です。

いつからか長短問わない報道番組の冒頭は必ずこうなりました。しかしテレビを観ている方も既に慣れてしまって逆に発表してくれないと気持ち悪いくらいに思ってるかもしれません。これって、withコロナですね。

コロナが終息したら居酒屋で思いっきりどんちゃん騒ぎしたい!コロナ気にせず色々な所にまた旅行行きたい!これはafterコロナですね。

withは今の問題解決でafterは問題解決後の行動。

では飲食店は今、withで行くべきなのかそれともafterを見据えて行くべきなのか、自分なりの見解です。


すでにwithコロナに慣れている

先程の感染者数発表もそうですが、では明日から全ての施設で入口などにアルコールを置かなくなってしまったらどう思うでしょうか。

アルコールの設置やマスクの着用は既にwithコロナとして経営者目線から言えば必要経費。あって当然のものとして費用計上しています。

また、季節性の物で言えば加湿器や空気清浄機の設置。営業電話で来たことがあるのですが窓ガラスがウイルスを跳ね返す、なんていうのもあります(なんか怪しいのでパスしてますが)

一般的な生活はどうでしょうか。マスク着用やアルコールタイプのウェットティッシュ、家に帰って来たら手洗いとうがい。客観的に考えればたまに「なんでこんなことしてんだろ?」と思う時もありますが、それを除けば自然の行動として定着してるいわばwithコロナが出来上がっています。

飲食店オーナーとしてお客様を迎えた時も、それをしている事前提で営業します。当然、個人差はあります。そりゃあ、ありますよ(それについてどうこう言う事は控えた方が吉)

また、これに関しては色々な事例が世間を賑わしていますが法的拘束力のない行動(マスク着用やアルコール消毒)を正す事はお店側からは基本的に言えません。お客様のwithコロナ度合いにお任せです。

なんか、もう、知らず知らずのうちにwithコロナに慣れているんです。


afterコロナは個人差がありすぎる

もしかしたらですよ、既にafterコロナで居酒屋どんちゃん騒ぎをしている方がいるかもしれません(まあそれはafterコロナというより気にしないdon’tmindコロナですが…)

見出しにも付けた「個人差がありすぎる」という事なんですが、そもそも根本的にafterコロナの捉え方が2つに別れると思うんです。

afterコロナ=新しい生活様式
afterコロナ=コロナ流行前の生活様式

新しい生活様式を普通の生活とするか(いわゆるニューノーマル)、以前と同じような生活をするか。これはとんでもなく大きな問題だと私は思っております。

ではまずニューノーマルについて。

手探りの状態ですが、もし仮にニューノーマルだとソーシャルディスタンスやマスク着用、アルコール消毒等が当たり前の生活になるでしょう。それも、半永久的に、です。いや、そんな…と思っている方もいるでしょうが、たぶんそうなります。だって、新型コロナウイルスはそう簡単にはなくならないし下手すりゃインフルと同じ扱いですよ?しかもコロナの場合はやっかいで、今のところ季節は問いません。

今年インフルとコロナのワクチン打ったー?とかいう話が毎年普通になってもおかしくないです。健康診断時にPCR検査が必須になる事だって、可能性としては大いにあります。

ニューノーマルとはwithコロナの行動が、そのままafterに移行するだけの話です。


では、流行前の生活に戻る事がafterコロナなのか。答えはわかりません。流行前って、どんな生活してたっけ?と言う方もいらっしゃると思います。

マスクしないで行列も距離を取らないで居酒屋でどんちゃん騒ぎして…希望としては流行前の生活、いわゆる普通の生活を普通にしたいと思うのが普通だと思います。

しかしそれっていつから出来るのでしょうか?いつからやっていいのでしょうか?全国民がワクチンを2回接種して、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社の打ち出す超高確率の感染防止が数字となって表れたら?それともアビガンやレムデシビルなどの治療薬を叩き台として、インフル治療薬として知られるタミフル等と同等の地位を築けたら?

正直全く予想は付きません。むしろ、個人によって捉え方一つで差が大きく出そうな気がしてます。

あまりこうは思いたくないのも事実ですが、もうコロナ流行前の生活には戻れないんじゃないか…すらあります。


飲食店オーナーとしての捉え方

今年の12月、忘年会はコロナ流行前と同じように開催出来るでしょうか?個人的な答えはNOです。

これを書いている今日が1月25日です。3月末から4月にかけて行われる花見関連のイベントは、この時点で軒並み中止を発表しています。

ワクチン接種のスケジュールや効果の具合によっても大きく変わる可能性大ですが、今の所密になりそうなイベント(花見、花火大会、夏祭りなど)は中止か超人数制限しての開催になる予想をしています。

これはネガティブ予想ではなく、経営者としてのリスク管理です。

飲食店オーナーに限らず、体験型のイベントや実店舗での営業をするオーナーにとって、コロナに対するリスク管理と先回りは今後の経営存続を見据えてとても重要となります。

では飲食店のオーナーはどうしましょうか。

現在、緊急事態宣言下にある都道府県の飲食店には時短要請が出ています。その他近隣の県にも出ている所がありますが、営業時間は短縮のままで良いと思ってます。

つまり効率の良い営業を心がけるという事です。

今までは12時間かけて獲得していた売上をら8時間で獲得するような体制が必要です(時間は一例)

そのためには席の回転率を意識するのと、メニュー構成を根本的に変える必要があると思ってます。

立地や業種によりますが、多分出来ると思います。というのも、本当にそのお店に行きたいと思うお客様は営業時間に合わせて来てくれる事も多いです(当然仕事で行けない事も多々ありますが)

これは戦略としての一例ですが根本的な考え方としては以前と同じようにお客様が来てくれるという事は一旦捨てて、afterコロナを意識した戦略を練らないと生き残れないんじゃないかなと思ってます。

簡単に言うと「どうせ終息したらお客さん戻ってくるだろ」と、何もしないでふんぞり返り、余裕かまして協力金もらってばかりじゃダメという事です。たぶん、後に潰れます。

個人的にはこれから時短要請が出ても金銭的補償はしない、と言われる事もあると思ってます。というか、補償がある事に違和感を覚えた方がリスク管理はしやすいと思ってます。


まとめ

経営者として毎日生活してると、私生活でも自然とその目線になります。

どこかの記事でも書いたかもしれませんが、今年はwithコロナ元年として生活する事が1番のコロナ対策なのかなと個人的には思っております。

しかしwithコロナ、afterコロナでも、コロナ流行前と「気持ちだけは同じで」外食をしてくれたら、飲食店の未来は明るくそして楽しいものだと思ってる次第でございます。

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