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インプット期間の苦痛

私は、せっかちだと思う。
勉強とか筋トレみたいにじわじわ積み重ねて結果を出す事がとても苦手だ。

基本的に直ぐに結果に直結しない事が好きじゃないので、文系教科は昔から苦手だった。

考えてみるとプログラムを始めたばかりの頃、プログラムは何かの暗号でしかなかった。何がどうなってるのかさっぱりわからない。読むのが苦痛で苦痛で仕方なかった。特にオブジェクト指向のjavaや、型にうるさいC言語は大嫌いだった。

ある日、いつものように嫌々プログラムを読んでいると、あ、何書いてるかわかる、となる日が訪れる。
その日から私は夢中で、プログラムを読んだり書いたりした。初めて意味不明な暗号をみはじめてから3年たっていたと思う。あれだけ嫌いだったCがするする読めるのは驚いた。

私はSIer企業に出向していたので、比較的短いスパンでぐるぐると複数言語に触れる機会があって、そこから更に1年経つと、

「ああ、プログラム言語って全部同じじゃん」

って思う日が訪れた。その日から新しい言語も最初にパターンを覚えると、習得までに時間がかからなくなった。

いま私は逃げ続けた英語を勉強している。インプットをしていても、書けないし、話せない。英語のメールはスパムにしか見えないし、英語の文章が暗号にしかみえない。
ある日、会社からの英文メールがきた。

あ、読める。

と思った。読める、丸々翻訳サイトに投げていた英文メールが、読める、知らない単語だけ調べたら読める。私は色々なブログや、前に届いたメールや、テキストの文章を夢中で読んでいる。

これって、プログラムに似ている。プログラム言語が自由に操れるようになるまで、3年もかかった。その間は、大量のインプットをしていただけで、書くときは何かの真似だった。
好きな型で作れるようになるまで、3年もかかったのだ、英語だって、いつか、自由に操れるようになるだろう。

だから焦らない。慌てない。

今はただインプットの苦痛に耐える時期なのだ。ほんのすこしだけ英語の学習が嫌じゃなくなってきた。