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コロナ禍にやってきたツバメご夫婦の話6

忘れもしない、
7月の満月の日。

どうもご夫婦の様子がおかしかったのです。
特に、ご主人がピリピリしてらっしゃる。

普段は、
お店の前の電線に停まって
こちらの様子を伺い、
大体19時過ぎにご帰宅。

これがご夫婦のパターンだったのですが、
その日は違いました。

いつもは絶対停まらない
テイクアウトようの「のぼり旗」に
ご主人がやたら停まるのです。

なんだ??と思いつつ
営業終了時間になり、
のぼり旗をしまおうとしたら

向かいの電線から
ご主人の怒涛の叫び声が・・・。


めっちゃこっち見てる(苦笑)


なんとなーく、
のぼり旗だしとけよ!
って言われてるような気がして
しまわずに帰りました。

奥様の近くにいたいのかなーなんて
もしかしたら卵孵化するのかなーなんて

ちょっと淡い期待を持ちつつ
帰宅したのでありました。


ツバメが来てからというもの
頭の中が彼らでいっぱいの私。

翌日、
いつもよりかなり早い時間に出勤た私が
玄関で目にしたものは・・・。


卵の殻!!!!


テンション爆上げ!!
あの日、あの朝
おぉぉぉおおお!!!って叫んだのは
私です。

どうしていいかわからず、
とっておくのもどうかと思い、
お店の鉢植えに置いておきました。

あとでツバメ先輩から聞いたのですが
(ツバメの巣何度も経験しているお客様)

孵化したら、
そのお家の人間に知らせるために
一個だけ、殻を置いておくのだそうです。

んで、
他の殻は、蛇やなんやに見つからないようにと
遠くへ捨てに行くのだとか。


そうか・・・。
私たちに知らせてくれたのか・・・・。

あまりの感動と喜びに
涙が止まらない私に

父親か!!って突っ込んだのは
私自身です。

わんぱくでもいい、
おおきくなれよ!!!!
(これわかる方、年齢わかっちゃいますねw)

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