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【薬膳の基本】「中庸」を目指す、陰陽学説

こんにちは☺国際中医薬膳師×管理栄養士の相川朋世です🍀

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【食を通してたくさんの人を笑顔に】をモットーに、食事でココロとカラダを整えて毎日を“ごきげん”に過ごせるお手伝いをします。

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「陰陽」という言葉、聞いたことはあるけど、実際何のことを言っているかわからない人も多いと思います。薬膳を学ぶ前、私もそうでした。笑

〈陰陽学説とは…?〉

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陰陽学説とは、古代中国で生まれた自然哲学の一つです。

「自然界に存在する全てのものは、陰陽に分けることができ、対立した存在だけど、お互いに影響しあっている」という考え方です。

例えば、上と下・太陽と月・昼と夜・明と暗・熱と寒があり、先に書かれているのが「陽」、後に書かれているのが「陰」を指します。

暖かいもの・動きのあるもの・外に向かうものを「陽」         冷たいもの・静止したもの・真ん中にギュッと集まるものを「陰」

人間でいうと、男と女・上部と下部・背中とお腹・体表と体内・六腑と五臓を「陰陽」に分けることができます。

〈目指すは中庸、バランスが大事〉

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イメージ的に、「陽」が多いほうが元気な感じがしますが、どっちが多ければいいのではなく、真ん中「中庸」を目指すとバランスが良くなります。

中医学では、「陰陽バランスが崩れるから不調や病気になる」と言われています。

*風邪ひいた…陰陽バランスの失調

*ニキビできた…陰陽バランスの失調

そう、何か相談されたときに、「陰陽のバランスが崩れてるね、だから不調になったんだよ」と答えられても、間違ってはいないんです。笑

■「陽」が過剰

「陽」は暖かい、動きがあるイメージを持ちます。

例えば、甘いお菓子や辛い物など陽性の食べ物を食べすぎると、身体は処理しきれずに、身体にため込んでしまいます。すると、真っ赤な熱を持ったようなニキビや口内炎として現れます。

発熱やイライラ、のどが渇く、尿が出にくいなどの症状も「陽」が過剰で起こります。

こんな時は、身体を冷ましたり潤す「陰性」の食材をとったり、「陽性」の食材を控えて、陽の偏りを整えます。

■「陰」が過剰

「陰」は冷たく、静かなイメージがあります。

例えば、冷たいものを食べすぎると寒気や下痢といった症状が現れます。

こんな時は、身体を温める「陽性」の食材をとったり、「陰性」の食材を控えて、陰の偏りを整えます。

▼こちらを参考にしてください。

薬膳を考える時も、この「陰陽」のバランスを考えることは重要です。どちらにも偏らない「中庸」、中医学が「バランス医学」といわれているのもこのためですね。

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