【薬膳の基礎】薬膳による4つの作用
こんにちは☺国際中医薬膳師×管理栄養士の相川朋世です🍀
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【食を通してたくさんの人を笑顔に】をモットーに、食事でココロとカラダを整えて、毎日を“ごきげん”に過ごせるお手伝いをします。
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薬膳とは、中医学基礎理論に従い、その人の体調や体質、季節などに合わせて作る「オーダーメイドの料理」のことをいいます。
そして、大切な人を想って作る「想いやりごはん」です♡
そんな薬膳、いったいどのような効果があるといわれているのでしょうか?
〈食物の作用は4つある〉
食物の作用は、食物の持つ特性「四性」「五味」「昇降浮沈」「補瀉」によって行われ、大きく4つに分けられます。
■予防作用
中医学では、疾病の発生や不調の根本的な原因は、身体のバランスが乱れていることによると考えます。特に気が充実していることが大切です。正気が強ければ、邪気の侵入を防いで健康な状態を保つことができます。
「正気存内邪不可干」という言葉があり、「正気が体内にあれば、邪気に犯されることはない」。正気が充実が疾病の予防の基本となり、身体の陰陽の平衡、臓腑の調整が未病先防につながります。
食べ物の力で、気血水のバランス・五臓六腑の調整を行うことで疾病や不調の予防を行うことができます。
■滋養作用
簡単に言えば、身体に営養を与えることですね。
後天の本となる飲食物は、先天の精(生まれながらに持つ気)と結びつき、正気と結びついて邪気の抵抗力となり、生命力を支えます。
〈平補法〉…平性の食物を用いて、健康の維持や虚弱体質の改善を行う
〈清補法〉…便秘やニキビなどの実証症状に使われ、平性や寒涼性の食材が用いられる
〈温補法〉…温熱性の食材を用いて、冷え性や虚証の改善を行う
〈峻補法〉…強力で即効性のある食物を用いて、緊急に補益する方法だけど、すっぽんや朝鮮人参などあまり手に入らない食材を用いるため、私たち日本人にはあまり使われないかな?
食材の穏やかな作用を用いて、身体に営養を与えて日常の不調を治します。
■延緩老衰作用
今でいう、アンチエイジングの作用をもたらす食事方法です。
病気を予防し、身体の機能を保持、衰弱や老化を遅らせます。
中医学で老化に関わる「腎」と飲食物を身体に必要なものに変える「脾」、呼吸を行いすべての細胞に必要な酸素を得る「肺」の養生はアンチエイジングにつながります。
■治療作用
薬と同じく、食物にも病気を治療する働きがあります。ただ、食物は効き目が穏やかで毎日食べることができます。なので、昔のお医者さんは治療をする際まず食物を用いて、それでも解決できない場合は薬による治療を行ったようです。
治療作用は3つあり、「補」「瀉」「調」があります。
この3つがとても薬膳では大切になるので、次回投稿しますね!
どれも普段食べている食材でできる。中医学の薬食同源=食物も薬のように身体を治す作用があるって素敵な考え方ですよね✨
だからこそ食事を大切にしてほしい。
食べることは生きること。
食べたものが、心と身体を作る。
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