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絶対に読んだほうがいい高専の渡り歩き方

これを読んでいただいている方は高専生や高専を受験しようとする学生さん、またその親御さんでしょう。100円の価値は必ず保証します。某高専で学科2位だった私が高専生活を苦しむことなく終了し、進学や就職に有利に動くことができた方法です。

高専は普通高校と違う制度が多く、心配に思う方が多いと思います。このnoteではみなさんの不安や実際に気になること、裏事情などを紹介しようと思います。高専生の方は2.以降から読み始めてください。

1.高専は難しいの?

高専(国立高等専門学校)と聞くと「難しい!」「難関校」、「数学と理科がめちゃくちゃできないとダメ」なんてことを思う方が多いと思います。      

正直に言います!
かなり難しいです!!
さらに『理数系が苦手!』という人はやめておいた方がいいです😱

理由として、入学した後に留年する確率が非常に高くなります・・・

ちなみに、高専は留年しやすいことでも有名です。
入学した生徒の2割は留年すると言われるほどです。           

では何が難しいか説明していきましょう!

1-1.入試が非常に難しい

まず全国の高専の偏差値の平均は60~67程です。
また過去問などを解いたことがある人はご存知と思いますが、数学や理科が非常に難しいです。
入試の時も7割の点数を取ることができれば優秀と言われるほどです。
高専在学中(5年)のときに数学を解いても92点でした・・・
ちなみに高専在学時の数学の点数は毎回90点は超えていました。     

結論を言うと、めっちゃむずいです・・・

ですが諦めないでください!

中学生でも鍛えれば70点~85点は安定して取ることができます!
ちなみに理科も難しいです!

国語や社会、英語に関しては特別難しいとは言いませんが英語の問題に連立方程式を使わせて計算させる問題が出たりするので難しい方でしょう・・・

脅していますが、過去問を練習して塾や学校で十分勉強すれば受かるレベルです!

ちなみに数学、理科の受験者平均が毎年50点~60点程です。

1-2.倍率が高いことが多い

これは普通高校よりも入試日が早いため志願者が多い傾向にあります。
実力があれば受かるのであまり気にしない方が良いです。

1-3.入学後の理数系の進むスピードが早い

そもそも苦手な人からすると絶望ですよね・・・
どのくらいかと言うと、普通高校3年分の数学が2年生の時点で終了します!

1年生から各専門教科が始まり、ついでに2年生から物理が始まります。
脅しておきます。専門教科はめっっっっっっちゃ難しいです。

このようなことから、理数系が苦手な人は勉強が苦になり留年していってしまいます・・・

「どうしても高専にいきたい方」、「入学してしまった方」はどうすればいいの?と思いますよね。
安心してください!今から高専生活の乗り切り方を紹介します!

2.高専でのテストの乗り切り方

2-1.真面目に勉強する。

「そんな当たり前のこと言うなよ!」と言われるかもしれません。
「頭のいい生徒が入学してるんだから」と思うと思います。
しかし、みなさんの思う高専生と実際の高専生は違います。      

まず、授業中に寝ている生徒が4分の1~3分の1程の生徒は寝ていたり、スマートフォンで遊んでいます笑
テスト前に必死に勉強して60点~70点をとってテストを切り抜けます。

簡単に言うと、こまめに勉強しなさいと言うことです!

そうすることで勉強内容が定着し、長期記憶型の脳に変化していきます。 後で話しますが、大学への編入試験にも役立ってきます!

2-2.過去問を集める

高専では過去問が必須アイテムとなります。クラスの中で誰か1人は先輩から過去問をもらったりしています。そういった人と友達になって過去問でうまく勉強し、点数をとりましょう。

2-3.先生に教わりにいく

高専の先生は大学院での博士課程を終了した人たちです。
正直、めちゃくちゃ頭がいいです。
わかりやすく教えてくれる場合が多いです。(先生は選びましょう)

2-4.先生を見極める

高専の先生は変わり者が多いです。
授業がわかりやすい先生もいれば、癖が強くてわかりにくい先生もいます。自分が困った時に頼る先生を決めましょう。
そして、わかりにくい先生の授業は無視して自分で勉強した方が自分のためになります。

2-5.クラスメイトに頼る

冒頭に言いましたが、高専の入試は非常に難しいです。その入試を潜り抜けた人たちがクラスメイトです。迷うことなく頼りましょう。

また、各学年には天才と言われる人がいます。
その人と話せるくらいにはなって、頼りましょう!

2-6テストの点数と平常点の割合を知る

高専では各教科の最終成績が60点を超えないと進級できません。
超えなかった場合は再試にかかります。               

最終成績の点数の出し方について説明します。

高専生にはシラバスと言う自分が取得する単位を全て示した分厚い本が渡されます。そこに、定期試験:平常点=7:3のように書かれていたりします。

高専では年4回テストがあり、その平均点の7割の点数と課題などの点数の3割の点数を足したものが最終成績になります。

例をあげると、4回の平均点が80点、平常点が70点だとすると
最終点数=80×0.7+70×0.3=77
つまり最終点数が77点と言うことになります。

ここで考えて欲しいのは平常点です。
仮に、課題を全部出しており、平常点が100点としましょう。
つまり
100×0.3=30
この時点で30点あります。進級のためには定期試験の平均点に0.7を乗じた点数が60-30=30あれば言い訳です。
定期テストの平均点は30÷0.7=43あれば良いので4回の定期試験の合計点数が172点あれば良いことになります。

いかがですか?
最低でも平均43点取っていき、課題をしっかり出していれば最悪進級はできることがわかります。

高専上級者になるとテスト前にはいつもこの話で盛り上がります笑

いかがでしょうか?
不安に思うかもしれませんが、高専生活は渡り歩き方を知っていれば、そこまで怖くないと思います!

3.楽しい学校生活の送り方

高専には「オタク」が多いと言うイメージを持っている方が非常に多いと思います。
実際に2次元好きな男子、女子は普通高校に対して割合は多いと思います。 しかし、最近で俗に言う「陽キャ」と呼ばれる人たちも数多くいます。その中には、「高専デビュー」した人たちも多くいます。

どのように過ごせば様々なタイプの皆さんが楽しく高専生活を過ごしていけるか紹介していきます!

3-1.ゲーム好きな人は・・・

まずはゲーム好きな人から!
スマホゲーム、ps4、switch、pcなど様々なゲームがありますが安心してください。私の経験上、自分がしているゲームを学年で必ず1人はしています笑 しかも、男子高専生は「高専病」と言われる病にほぼ感染します。そのため、2次元の女の子やアイドルが好きな人が多いです。
経験則ですが、教室で同じスマホゲームをしている人を探し、話しかければ仲良くなれます。

3-2.「陽キャ」や「目立つ」ことが好きな人は・・・

高専にこのような人が多いイメージはないと思いますが、実際にはそれなりにいます。
まず注意したいのが、ゲームやアイドル好きな人より友達を作るのが難しいです。しかし手っ取り早く人気者や学年で有名になる方法があります。

定期テストで上位に入ることです。

簡単に言うとクラスで1位~5位には入りましょう。そうするとクラス内で喋りかけてくれる人が多くなります。

3-3.高専デビューしたい人に言いたいこと

高専デビューの際に気を付けたいのは、慣れないことはしない方が良いと言うことです。無理をすれば、白い目で見られます・・・

素直に好成績を取って話しかけられる環境を作った方が賢明です。

3-4.部活は入るべき?

私は何らかの部活に入るべきだと思っています。
なぜかと言うと、上下の繋がりができるからです。高専は5年制なので大学生の世代の人とも関わることができます。つまり社交性も得られますし、先輩に奢ってもらえます。運動部ではなくてもいいので文化部でも入部してみましょう。

3-5.放課後は?

高専生はとても自由です。課題の量は多いときもありますが、放課後は暇なことが多いです。

高専は基本的には各県の栄えている市の自然が多い地域にあります。少し公共交通機関を使用すれば街中に出られるため、そこで友達と遊ぶのもいいです。

また、アルバイトをして計画的にお金を使うのもよし、自分がしたい勉強をするのもいいと思います。

私がお勧めするのは、プログラムの勉強、アルバイト、友達や彼女と遊ぶです。

3-6.学校行事は?

学校行事である体育祭、高専祭には積極的に参加しましょう!
私は一眼レフで写真を取ることが趣味だったので、各行事ごとに写真を取ってみんなに配ったりしていました。カメラはアルバイト代で買いました!

体育祭では応援団に、高専祭ではステージなどに積極的に参加しましょう!縦のつながりもできますし、何より最高に記憶になります。

また、打ち上げなどもとても楽しいので参加してみてください!

4.就職、進学について

高専に入学した理由のひとつじゃないでしょうか?
高専では就職率が約100%となっており、進学先の大学も有名国立大学が多いです。私も某大企業に就職しました。

実際に高専の就職先は非常にいいです!
求人をほとんど見ましたが、大体は聞いたことがあったり、CMなどで知っている企業です。
また、先生方も企業のことをよく知っているため、相談に乗ってくれます。

4-1.内々定を1社目でもらえる可能性が非常に高い

私の学科は約8割の人が1社目で内定をもらいました。
しかも4月から5月の間で・・・しかも大企業・・・

大学生からしたらびっくりですよね笑

自分でしっかり行動すれば企業の情報は得られます。春休みにがんばって行動しましょう!

4-2.進学は?

高専生の進学は大学3年生への編入になります。
また、専門教科も含まれるため難易度は高めです。ですが1年生から勉強に困ることがなければ大丈夫でしょう。

4-3.進学、就職を決めていない人はどうすれば良い?

答えはひとつです。常に良い成績を取っておきましょう。

理由として、推薦をもらえる可能性があるからです。また就職先の定員に対しても成績で決められるので不利にならないためです。

もう1つあります。研究室を決める際にも成績順です。
高専生は5年生になると研究室に配属されますが、成績が悪いと志望する研究室に入れません。

5.学校の規則には従おう

高専は留年しやすいです。単位制なため、教科ごとの出席日数が1教科でも足りないと留年になってしまいます。

喫煙、飲酒、カンニングなどが見つかると一週間の謹慎や、無期停学になります。また、カンニングの場合、その定期試験の全教科が0点になります。 規則を破る場合にはそれなりの覚悟を持ちましょう・・・

6.高専のメリット、デメリット

<メリット>
・先生の質がいい
・アルバイトができる
・自由である
・夏休み、冬休みが長い
・課題の量が少ない
・就職先が良く、内定が早い
・女子は少ないため、男子から優しくされることが多い
・理数系に関して深く理解することができる

<デメリット>
レポートがきつい
女子が少ないので、彼女がなかなかできない。
女子からすると、オタクの男子が多いため彼氏が作りにくい
地元の友達と疎遠になることが多い(距離が遠ければ)
テストが難しい

7.卒業した感想

私は高専に入学して良かったと感じています。私はIQ135程あり、中学生時代には話す相手に困ったりすることが多かったです。しかし、高専に入学すると、頭のいい人たちが多く、勉強のことや遊び、趣味の話も楽しくなりました。また、理数系が好きだったので、本質を理解することができ勉強自体が楽しかったです。実験なども大きな機械や装置、PCをたくさん触れることができ、楽しかったです。

また、学校行事でも後輩や先輩とのつながりもでき、充実していました。高専という大多数と違う環境に、15歳という年齢で踏み込むのには勇気と努力が必要ですが、私は自分の選択に非常に満足しています。

長々と読んでいただきありがとうございました。

みなさんの良い高専生活、将来に期待しています。

質問などがあれば答えますのでよろしくお願いします。







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