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「価格のつけ方の技術と応用」

今回はメニューやその他物販商品における価格設定の方法を心理学や統計学の見地から説明し、さらに自身の店舗にそれを活かす方法をお伝えします。
まずはこれから有名な話をいくつかします。
心理学が根底にある効果的な値付けの手法で、細かい専門用語はご存じないかもしれませんが、巷でガンガンに使われているので「ああそのことね」ときっと納得していただけると思います。
先に言っておきますと、今回本当にお伝えしたいことはここからの応用編のことなので、まず最初にお話しする一般論は軽くサ~ッと読むくらいにしてください。
それではまず一般的な3つの値付け手法をいきます。
①    「フレーミング効果」・・・表現の違いや見せ方の違いによって相手への印象を(得だと思ってもらえるように)変える手法。
絵や写真のフレーム(枠)で「ここを切り取って見せる」といった意味から来た言葉です。
(例)「ビタミンCが○○mg」→「レモン○○個分」
「スーツ2着買うと半額」→「2着目は無料」

②    「アンカー効果」・・・最初に与えられた数字を基準に考えることで、その後に提示された別の数字への認識が異なるという現象。
船の錨(いかり)の「アンカー」が語源。
(例)「1万円のところ8800円」「小売店の店頭にドーンと高額商品をまず置いてその値段を顧客の脳裏に植え付け、店内はそれよりも安価な商品を並べる」

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