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Vol.10「店名発表!」

インパクト勝負でいくなら別だが、それこそ今後100年、俺が死んだ後も残るようなお店(勝手に決めてる)の名は、奇をてらったものではいけない。
全世代対応型にこしたことはないので、「イルフェボーオルジュルドゥウィ」(変換面倒くさいんで。ほんとならフランス語スペル)みたいなフランス語は違うし(ていうかフレンチレストランじゃない)、ましてや「ホイワイマイポニュメベズギュヌ」みたいな最初から意味なんてないのはもっと困るし・・・。

前回紹介した俺の好きなお店の多くは、「オーナーの名前」に漢字で「珈琲」とついている。
漢字の「珈琲」という文字は俺も大好きで、ぜひ使いたかった。
それに「珈琲」という語句を入れることで、業種、つまり「何屋なのか」を表すことができる。
だから「赤澤珈琲」っていうのももちろん候補の一つであったが、この手のパターン、実はこの世の中に凄い多いということに気づいた。
かなり多い。個人店を含めるととてつもなく多い。
だからやめてみた。それに俺が死んだ後も残る予定なんだから、名前は入れないほうがいい。

業種(つまり「何屋か」)がわかりやすいと同等、いやそれ以上に業態やコンセプトを言い当てている店名というのも大切である。
(※「業種」はうどん屋、「業態」は富士の天然水を使用した讃岐うどんの店、みたいなこと)
さらにそこに店主の好み、趣味を徹底的に生かして、それによりコアな客層は喜ぶ、といった構図もある。

・ストーンズに関するどんな質問にもお答えします、という店主の店「Tell Me」
・ビートルズ狂の店主の店「ストロベリーフィールズフォークバー」ちなみにスウィーツは「いちごショート」のみ。
・一日中ボサノバの「イパネマコーヒー」
・一日中レゲエの「ノーウーマン ノードリンク」
・総合格闘技ファンが集う「マウントポジション」

他人事として考えるとポンポン出てくんのに、自分の店になると、しかも百年続けると、とかになると気構えてしまう。
生真面目な方向にいきそうな予感は十分だった。
店のコンセプトは「古き良き文明開化の時代にタイムスリップ」である。

前書きが大変長くなりました。店名発表です。店名は・・・

「珈琲文明」です。
※サブネーム的なものとして「赤澤珈琲研究所」

ネーミングの大原則として、
・何の店かわかる
・6文字以内(看板をはじめ、玄関マット、ショップカード、はんこ、レシート等の作成時のコストが6文字以上だと一気に上がる)
・おぼえやすい
というこれら3原則が全て当てはまっている。
業種・業態ふたつとも入っていて、たったの4文字で収まっている。
自画自賛。

そんなわけで、勢いに任せて、この店名はナント、「商標登録の申請」までしてしまった!

次回はその「商標登録レポート」です。

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