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サイレントロイヤルカスタマーと結ぶ見えない強靭な糸

前回はお客さまにとってのオンリーワンになるためには「オンリーワンな状況に遭遇した場合はそれを強調すべし(例えば「最初(最後)のお客さん(メニュー)」であることなどを口に出して伝えるなど)というようなことを書きましたが、これらに該当するお客さまというのは当然のことながら限られた少数の人ということになります(だからこそオンリーワン感を与えられるともいいますが)。

 今回はもっと多くの人を対象にした、それでいてオンリーワン感満載になるような秘奥義(!?)をご紹介します。 

その前にまず私のお店で私が個人的に「最大最高ランクのお客様」と考えているお客さまは「サイレントロイヤルカスタマー」と呼んでいる人たちであります。 

こちらから話しかけないし向こうから話しかけられることもない、名前も知らない、何をしている人なのかも知らない、それでいて紛れもなく常連さんと呼べる人たちを「サイレントロイヤルカスタマー(以下SRC)」と私は勝手に名付け呼んでいます。

 私はこのSRCの方々を本当に敬い感謝しており、その気持ちは常時どんな時も営業中の私の運営指針ともなっております。 

何等かのサービス、例えば「水のおかわり」や「紙おしぼりの提供(※珈琲文明では基本おしぼりは提供しておらず、カレーパンとかりんとうご注文の方にのみ付けますが、希望があればお出しするというスタンスで、この場合カレーパンでもかりんとうでもないお客さんが希望してきた場合)ひとつとってもそれを提供することでその後にまだオーダーを出し終えていないお客さんへの提供時間が遅れてしまうのは本意ではないので水やおしぼりの追加提供もオーダーの順番通りにします(という旨もメニューブックに記載しています)。 

「本当なら私も水(おしぼり)欲しいのに」という「物言わぬお客様」もいるわけで、逆に「物言うお客様」が圧倒的多数となった場合はオペレーション全体に不具合が生じます。 

何も「物言うお客様」がダメだと言ってるわけではなくて、とにかく「物言わぬお客様は限りなく尊い」ということは確かであり、それゆえこちら側のスタンスとしてはまずはこのSRCに対して「スーパーリスペクト光線及びスキスキ光線」を日頃から発しているようにしています。

 こちらも物言わず光線発してるだけなので伝わりづらいのかもしれません。 そこでこのSRCの方々に対してのみ私が書いた手紙があります。

 過去に5周年、10周年のタイミングでこのような手紙を書きました。 私がSRCを明らかに特別扱いした事例であります(笑)。 

そう、オンリーワン感を与えるというよりも「特別扱い」という表現が相応しいような気がします。

 以下にその手紙文章全文公開しますので良かったら全然パクってもいいですからね(笑)。 

ただやはり5年10年みたいなタイミングでやったように、これらのSRCの皆さんとの見えない絆のようなものって創業すぐにはなかなか難しいので、皆さんがこの奥義を発動するのはもう少し先になるかもしれませんね。 

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