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一人でカフェ経営する際に気を付けるべきこと

今回の本題に入る前に、ふと思ったことなのですが、ここの指南書記事(カフェ開業メソッド)を最初から全て読んでいる人は良いのですが、比較的最近カフェラボに入った人の中にはもしかしたら最初のほうの記事は読まれてないのかも?という不安がよぎったもので、ぜひとも最初から全て読むことを推奨します。

というのも、この記事を新たに書く際に「この件は既に書いてるから違う内容にしよう」という思いをよくするのですが、「この件」が物凄く重要で、だからこそ既に書いたともいえるものが多いので、それらが読まれないとなるとかなり重要な部分が抜け落ちることになると思いますので、最近入会された方はかなりの分量がありますが気合で読んでみてください。

さて、前回は「ワンオペ最強説」の話をしましたが、今回はワンオペ、つまり「一人でカフェ経営」する際の注意点を述べることにします。

以前、ホリエモンやキングコングの西野さんが「【スナック】は潰れない」と自身の著書で述べていたことがあります。

それは「地域密着」の町のスナックは・・・

★大箱でやらない(これは赤澤メソッドと同じではありますが)ことで家賃等の固定費が抑えられる

★そもそも席数が少ないから少数の常連さんがママさんに会いにくれば経営が成り立つ

★ドリンクメイン(これも赤澤メソッドと同じ)で、フードは缶詰や渇きモノ等メインのため廃棄ロスになりにくい

などなどの理由で潰れずこのコロナ禍においても生き残っていける業態である、という理屈であります。

もちろん一理ありますが、しかし私の考えと異なる部分が結構あり、しかも非常にヤバい結果に陥る可能性もあることなのでこれから述べることをくれぐれも押さえておいてください。

正直、一人の生活ならそれでやっていけるかもしれませんが、家族を養い、かつサラリーマンの平均年収くらいを稼ぎ出すにはやはり「カウンター5,6席のみの店」はかなり困難であると思います。

「必ず失敗するカフェづくり」の鉄則が、「大箱でやる」と「何でも屋になる(メニュー数が多い)」であることの他に、「小さすぎる(席数が少ない)箱でやる」というのもあります。

スナックやバーなどアルコール類であれば単価も期待できるからまだ良いのですが、単価が千円を切るようなカフェや喫茶店で席数の少ないお店でやるのは必ず失敗します。

さらに「スナックの神髄」というのは「ママに会いに行く」つまり属人性が重要であるという点なのですが、この属人性にカフェが頼るのは本当に危険なのです。

お客さんが少ないうちは一人一人と親身になって話相手になったり共に盛り上がったりプライベートでも遊びに行ったりといったことでそのお客さんも離れずお店も安定するかもしれません。

しかし、だんだんお客さんの数が増えていくとそれまで一人一人に接していた時間の合計はどうしても分散され、少なくなっていくものです。

そしてお客さんからは「最近なんだか冷たくなった」となり、その店に通わなくなったりします。

繰り返しますがこれがスナックやバーといった単価が高いお店はまだいいのですが、カフェや喫茶店というのは「客数勝負」なので、「属人性が強いお店」はとても危険なのです。

その店のコンセプトや店主の考え、ポリシーを出していくことはとても重要なのですが、それを常に一人一人来たお客さんに説いていくのは難しいと思います。

はい、ようやく本日の結論です。

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