見出し画像

巧みな構成と筆致で描かれる衝撃のデビュー作「消失の惑星」ジュリア・フィリップス著、井上里訳

文学ラジオ第88回の紹介本

巧みな構成と筆致で描かれる衝撃のデビュー作
「消失の惑星」
ジュリア・フィリップス 著
井上里 訳
早川書房

本書は著者が構想から10年かけて書き上げたデビュー作にして、世界から注目を集めた長編小説をご紹介。カムチャッカ半島で起きた幼い姉妹失踪事件と、その事件に心を揺れ動かされる人々。8月から翌年7月までの月毎のエピソードに登場する12人の女性の視点を通じて、半島の閉鎖的な社会が浮かび上がってきます。

ラジオではネタバレはせず、全体的なストーリーと魅力、印象的だったエピソードを語っています。ぜひお聴きください!

ーーーーーーー
本書のあらすじ
ーーーーーーー
遠い街、見知らぬ人が受けた傷。
その痛みは、あまりにも身近――
8月のある午後、ロシア東部のカムチャツカ半島の街で、幼い姉妹が行方不明になった。警察の捜査は難航し、事故か誘拐かもわからぬまま時ばかりが過ぎる。失踪事件は、半島中の女性たちに影を落としてゆく。姉妹の母親、2人を最後に目撃した研究者、心配性の恋人に監視される大学生、自身も失踪した娘をもつ先住民族の母親……ばらばらに生きてきた12人の女性の言葉がつながるとき、事件はふたたび動き出す。
カムチャツカの美しい情景、そこに生きる女性たちの痛みと希望を克明に描き、世界から注目される米国作家による文芸作品。2019年全米図書賞最終候補作、23の言語で翻訳決定。


ラジオは毎週月曜日に更新しています。

各種podcast、Anchor等よりお聴きいただけます。


番組の感想・リクエスト・ラジオをきっかけで本を読んだ!など、#空飛び猫たち をつけて、ぜひTwitter、Instagramでご投稿やコメントをいだけると嬉しいです。


ラジオ案内役の二人
ダイチ | 小説が好き!の会
Twitter @welovestory Instagram booklog

ミエ | 羊をめぐるカフェ
Twitter @hitsuji_meguru Instagram hitsujiwomeguru.cafe
▼サポーター募集中!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?