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cafeをやりたいわけじゃないのにcafeを始めた理由

これは何度かお話ししたことがあるので知っている方は知っているお話なのですが、私はカフェがやりたくてカフェを始めたワケではないんです。

先日も、休みの日に外でたまたま知り合った方がうちのカフェをご存知で、「カフェやりたくないのにカフェやってる人ですよね?面白そうだから行ってみようと思ってたの!」って。笑

やりたくないわけじゃないんですけどね。
カフェは好きですよ。

ただ、そもそも何でこうなったのかと言うと、最初の動機は「働きたくないから」でした。

厳密にいうと、どこかに雇われて勤めるのがとっても苦手だったんですよね。

4年ほど前に札幌から十勝に移住して、2020年にカフェを始めたのですが、この移住計画が始まったのは今から約10年前のことでした。

それまでの私は、高校中退→家出→専門学校中退→フリーターとして職を転々。俗に言う「ダメ人間」の典型のような生き方をしていました。

何のために生きているのか?死ぬ気はないけど、このクソつまらない世界に生きる意味を見出せずに、ただフラフラと生きていました。

それでも、「こんなのは嫌だ!」と、何かを見つけようと足掻きます。

ギターを習っていたので、ギター講師を目指そうか?
心理学に興味があったので心理学の道に進もうか?

どれもやる気はそう長く続きませんでした。

やりたいことって探して見つかるものじゃないんですよね。
私が憧れていたのは、自分の好きなことに夢中になってキラキラしている人。
そんな人になりたいと思って何かを探していたけれど、私はそもそもの方法を間違えていたのです。

転機が訪れたのは、20代半ばに差し掛かった頃、ある友人との出会いでした。

その友人は、私が仕事をサボって連絡すると、「いいね!遊ぼう!」というような人。
(当時の職場の方々ごめんなさい。笑)

そんな彼女の非常識さは、「普通に働くことも出来ないダメな自分」という常識をあっさり打ち砕いてくれました。

楽しければなんでもいいか!
どーせ生きてるんだから楽しいことしよう。

自然と余計なことは考えなくなりました。

そんな折、当時付き合っていた彼と十勝に旅行に行く機会がありました。

十勝が気に入った私たちは、毎年のように十勝へ訪れ、そのたびに「やっと戻って来れた!」帰るときには「帰りたくないー!」と。

それで自然と、
「十勝に住もうよ!」
そんな話が出るようになったのです。

話の始まりはただの妄想だったかもしれません。

十勝に住んで、普通にどこかに勤めるイメージはなかったんですよね。

カフェなら料理できるしやれるんじゃない?
そんな軽いノリ。

そこでいろんなイベントとかやってさ、みんなで楽しいことやってさ、、って。

私にとっての「カフェ」は、仲間が集まる「ホーム」のようなものでした。

そんな妄想がどんどん広がるうちに、もう戻れなくなったんですよね。笑
なんか、もうその世界じゃなきゃ嫌だ!みたいな。

それで結婚式のときに初めて公の場で宣言して。
そこからはもうトントンと話が進みました。

子宝にも恵まれ、然るべきタイミングで移住も叶い、もう気付けば“今”です。笑

もちろん移住計画が進んでから今まで、本っっ当にいろんなことがありました。

だけど、ただ「これが好き」「こんなのいいな」だけで、ワクワクする方に向かっているうちに、いつの間にか昔の自分が求めていた生き方に辿り着いていたんです。

やりたいことを探すでもない。
特別な才能を見つけるでもない。

ただ、今の自分がワクワクする方へ。
それを追求することが、私の求めていた人生を生きる方法だったのです。

そして、これは本当に不思議なんですが、ワクワクに従って進んでいると、ちゃんとそれが叶う流れがやってくるんですよね。

私も、今は木工活動家の夫も、どちらもお金なんてなかったし、何かのあてがあったわけでもないんです。普通に考えると“現実的に無理”な状況でした。

だけど、そんなことは置いておいて、ワクワクしていたら、ちゃんとそういう流れになったんです。

これはもう何度も体験しているので、偶然じゃなくそういうものなんだなぁ、、と。本当に不思議ですよね。

ただ自分がワクワクする方へ。

そんな最高に楽しい生き方があったなんて、昔の自分にもう少し早く教えてあげたかったなぁ。と、思う今日この頃でした。

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